【Azure】リソースグループの概要と追加・削除

リソースグループは、Azure のさまざまなリソースを論理的にまとめる入れ物(コンテナ)です。アプリケーションやサービスを動かすのに必要なリソースを1つのリソースグループに入れておくと、まとめて管理できます。この記事では、リソースグループの考え方を整理したあと、Azure ポータルでリソースグループを作成・削除する手順を確認します。

この記事でわかること
  1. リソースグループの役割と、サブスクリプション・リソースとの関係
  2. リソースグループの作成手順(サブスクリプション、名前、リージョン、タグ)
  3. リソースグループの削除手順と注意点

リソースグループとは

たとえば、仮想マシン、データベース、ストレージアカウントを使うアプリケーションがある場合、これらのリソースを1つずつ管理する代わりに、1つのリソースグループに入れてまとめて管理できます。リソースグループは、Azure の課金と管理の単位である Azure サブスクリプションの中に作ります。

Azure サブスクリプション(課金と管理の単位)リソースグループ仮想マシン‹··›仮想ネットワークNSGストレージアカウントデータベースポリシー設定のルールロール(RBAC)アクセス権ロック削除・変更の防止リソースグループ単位でまとめて適用できる
図1 サブスクリプション、リソースグループ、リソースの関係

リソースグループを使うと、関連するリソースを一か所で把握できます。アプリケーションが不要になったときは、リソースグループを削除するだけで、中のリソースをまとめて削除できます。そのため、作成・更新・削除のタイミング(ライフサイクル)が同じリソースを、同じリソースグループに入れるのが基本です。

また、ポリシー、ロール(アクセス制御)、ロックをリソースグループ単位で適用できるので、中のリソースを一貫した設定で管理しやすくなります。Cost Management のコスト分析では、リソースグループごとにコストを集計できます。

押さえておくこと内容
所属できる数1つのリソースは、1つのリソースグループにだけ所属する。あとから別のリソースグループへ移動することもできる
グループをまたぐ通信別のリソースグループのリソースとも接続できる(例:Web アプリと、別のリソースグループのデータベース)
タグリソースグループに付けたタグは、中のリソースには引き継がれない
削除リソースグループを削除すると、中のリソースもすべて削除される。元には戻せない

リソースグループの作成

リソースグループを作成する手順を確認します。Azure ポータルにサインインし、左側のメニューから リソース グループ ›› 作成 の順に選ぶと、[リソース グループを作成します]の画面が開きます。

画面イメージについて

この記事の画面は、実際の画面ではなく、検証時の画面から設定する項目(見るポイント)を抜き出して描いたイメージです。バージョンによって、項目の並びや表記は変わります。

基本タブとタグタブ

基本タブで、サブスクリプション、リソースグループの名前、リージョンを設定します。続くタグタブでは、リソースグループにタグ(名前と値の組)を付けられます。タグを付けておくと、リソースグループを分類して整理・管理しやすくなります。設定は任意です。

Azure ポータル画面イメージ
リソース グループ ›› リソース グループを作成します ›› 基本
プロジェクトの詳細
1サブスクリプションAzure サブスクリプション 1
2リソース グループRG-VM
リソースの詳細
3リージョン(Asia Pacific) Japan East
リソース グループ ›› リソース グループを作成します ›› タグ
名前値リソース
4DepartmentSalesリソース グループ
  リソース グループ
5次:確認、および作成
図2 基本タブとタグタブ(実際の画面ではなく、設定項目のポイントを示したイメージです)
No.項目設定内容
1サブスクリプション使用する Azure サブスクリプション
2リソース グループリソースグループの名前。ここでは RG-VM
3リージョンリソースグループの場所。ここでは (Asia Pacific) Japan East(下の補足)
4タグ(任意)名前に Department、値に Sales
5次:確認、および作成確認画面へ進む

リソースグループのリージョン(場所)は、中のリソースの情報(メタデータ)を保存する場所です。中のリソースそれぞれの場所は、リソースを作るときに決めます。リソースグループと別のリージョンにリソースを置くこともできますが、同じリージョンにそろえるのがおすすめです。

リソースグループ RG-VMリソースグループの場所Japan Eastリソースの情報(メタデータ)を保存する場所作成後は変更できない仮想マシン場所:Japan Eastストレージアカウント場所:Japan Westリソースの場所はリソースごとに決まる。リソースグループと同じ場所にそろえるのがおすすめ
図3 リソースグループの場所とリソースの場所
補足
  • リソースグループの名前は最大 90 文字です。リソースグループのリージョンは、作成したあとで変更できません。
  • タグの名前は大文字と小文字を区別せずに扱われ、値は大文字と小文字が区別されます。タグはそのままの文字でコストのレポートなどにも出るので、機密の値は入れません。

確認および作成

確認画面で、緑のチェックアイコンとともに「検証に成功しました。」と表示されていることを確認し、[作成]をクリックします。

Azure ポータル画面イメージ
リソース グループ ›› リソース グループを作成します ›› 確認および作成
1 検証に成功しました。
基本
サブスクリプションAzure サブスクリプション 1
リソース グループRG-VM
リージョンJapan East
タグ
DepartmentSales
2作成< 前へ次へ >
図4 確認および作成(実際の画面ではなく、確認するポイントを示したイメージです)
No.表示・操作意味
1検証に成功しました。緑のチェックアイコン:入力した内容で作成できることを確認できた
2作成クリックすると、リソースグループが作成される

作成の確認

作成が終わると、次のような通知が表示されます。

Azure ポータル(通知)画面イメージ
1 リソース グループが作成されました
サブスクリプション ‘Azure サブスクリプション 1’ でリソース グループ ‘RG-VM’ の作成が成功しました。
リソース グループに移動ダッシュボードにピン留めする
図5 作成完了の通知(実際の画面ではなく、表示のポイントを示したイメージです)

リソースグループの一覧からも、作成されたことを確認できます。

Azure ポータル画面イメージ
リソース グループ
名前サブスクリプション場所
1RG-VMAzure サブスクリプション 1Japan East
NetworkWatcherRGAzure サブスクリプション 1Japan East
図6 リソースグループの一覧(実際の画面ではなく、表示のポイントを示したイメージです)
No.表示意味
1RG-VM作成したリソースグループ。場所は Japan East

リソースグループを作成したら、リソースを追加できます。たとえば仮想マシンを作成するときに、入れるリソースグループとして、ここで作成した RG-VM を選べます。仮想マシンの作成手順は、次の記事を参考にしてください。

リソースグループの削除

リソースグループを削除します。リソースグループの一覧から、削除したいリソースグループ(今回は RG-VM)をクリックし、上部の[リソース グループの削除]をクリックします。メニューの道筋は リソース グループ ›› RG-VM ›› リソース グループの削除 です。

確認画面が表示されるので、リソースグループ名(今回は RG-VM)を入力し、[削除]をクリックします。

Azure ポータル画面イメージ
“RG-VM” を削除しますか?
警告! リソース グループ “RG-VM” を削除すると、復元できなくなります。ここから先のアクションは、元に戻すことができません。先に進むと、このリソース グループとその中に含まれるリソースがすべて完全に削除されます。
1リソース グループ名を入力してくださいRG-VM
影響を受けるリソース削除されるこのリソース グループには、0 個のリソースが存在します。
2削除キャンセル
図7 削除の確認(実際の画面ではなく、操作のポイントを示したイメージです)
No.項目・表示内容
1リソース グループ名削除するリソースグループの名前(RG-VM)を入力する。オレンジの警告アイコンは、削除すると元に戻せないという警告
2削除クリックすると削除が始まり、「リソース グループ RG-VM を削除しています」と通知される

[影響を受けるリソース]には、一緒に削除されるリソースが一覧で表示されます。検証時は空のリソースグループだったので 0 個ですが、リソースがあれば、それらもすべて削除されます。削除の前に、残しておきたいリソースが入っていないかを確認してください。

削除の注意
  • リソースグループの削除は元に戻せません。
  • リソースグループや中のリソースにロック(削除ロックなど)がかかっていると、削除できません。先にロックを外す必要があります。逆に、消したくないリソースグループにはロックをかけておくと、誤って削除するのを防げます。
  • 中のリソースが、削除しない別のリソースグループのリソースから使われている場合(たとえば、別のリソースグループの VM が使っているサブネットを持つ仮想ネットワーク)は、削除に失敗します。

まとめ

項目内容
リソースグループサブスクリプションの中に作る、リソースの論理的な入れ物。ライフサイクルが同じリソースをまとめる
まとめてできることリソースの把握、まとめての削除、ポリシー・ロール・ロックの適用、コストの集計
作成時の設定サブスクリプション、名前(RG-VM)、リージョン(Japan East)、タグ(任意)
リージョンメタデータの保存先。作成後は変更できない。中のリソースは別の場所にも置ける
削除名前を入力して削除。中のリソースもすべて削除され、元に戻せない

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