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Microsoft Entra ID(旧称 Azure Active Directory)は、Microsoft が提供するクラウドベースの ID およびアクセス管理サービスです。この記事では、Windows 11 Pro のデバイスを Microsoft Entra ID に参加(Entra 参加)させて、デバイスを登録する手順を確認します。
Microsoft Entra ID の大まかな概要は、次の記事を参考にしてください。
>> 参考記事:Microsoft Entra IDと Active Diretory ざっくりの違いは?
- Entra 参加でデバイスが Entra ID に登録されるしくみ
- Windows 11 の「設定」から Entra 参加する手順
- Windows と Entra ID の両方で、登録できたことを確認する方法
Entra IDへのデバイス登録(Entra参加)
デバイスを Microsoft Entra 参加させると、Entra ID にデバイスが登録され、デバイスに基づいたセキュリティ ポリシーを適用できるようになります。具体的には、デバイスの状態に基づく条件付きアクセスや、Microsoft Intune でのデバイス管理、コンプライアンス ポリシーの適用などができます。
今回は、Windows 11 Pro のノート PC(Win11-1)を Microsoft Entra ID に参加させます。Entra 参加では、Windows 11 から Entra ID のユーザーの資格情報でサインインします(1)。参加の処理が終わると、Entra ID のテナントにデバイスが登録され、デバイス ID が割り当てられます(2)。
サインインに使うユーザー(カスタム ドメイン hirotanoblog.work のアカウント)は、次の記事のとおり Microsoft Entra ID に登録済みとします。
>> 参考記事:【Entra ID Connect】オンプレADユーザーをEntraID(AzureAD)に同期する
Entra ID へのカスタム ドメインの登録は、次の記事を参考にしてください。
>> 参考記事:【EntraID】カスタムドメイン名を追加する
Entra ID にデバイスをつなぐ方法は、Entra 参加のほかに2つあります。違いは次のとおりです。
| 種類 | 対象のデバイス | デバイスへのサインイン |
|---|---|---|
| Microsoft Entra 参加 | 組織が所有する Windows 10/11 など(Home エディションは除く) | Entra ID のユーザー |
| Microsoft Entra ハイブリッド参加 | オンプレミスの Active Directory に参加している組織のデバイス | Active Directory のユーザー |
| Microsoft Entra 登録 | 個人所有のデバイス(BYOD)やモバイル デバイス | デバイスのローカル アカウントなど。職場のアカウントは追加して使う |
- Windows のエディションが Pro や Enterprise であること。Home エディションは Entra 参加に対応していません。
- Entra ID のデバイスの設定で、参加するユーザーに Entra 参加が許可されていること(Users may join devices to Microsoft Entra ID。既定は「すべて」)。
- 参加の処理にはインターネット接続が必要です。
Microsoft Entra参加手順(Windows 11 Pro)
この記事の画面は、実際の画面ではなく、検証時(2024年2月)の画面から設定する項目(見るポイント)を抜き出して描いたイメージです。バージョンによって、項目の並びや表記は変わります。
職場または学校へのアクセスを開く
登録したいデバイス(Windows 11)で、スタート メニューから「設定」をクリックします。続けて アカウント ›› 職場または学校へのアクセス をクリックします。
職場または学校アカウントを追加する
「職場または学校アカウントを追加」の「接続」をクリックします。
| 1職場または学校アカウントを追加 | 接続 |
| 管理ログ ファイルのエクスポート | エクスポート |
| 受験アカウントを作成する | › |
| No. | 項目 | 操作 |
|---|---|---|
| 1 | 職場または学校アカウントを追加 | 「接続」をクリックし、アカウントのセットアップ画面を開く |
Entra ID への参加を選ぶ
「職場または学校アカウントのセットアップ」画面が開きます。ここでメール アドレスを入れて進むと、Entra 参加ではなく、職場のアカウントの追加(Entra 登録)になります。デバイスごと参加させるので、下の「別の操作」にある「このデバイスを Microsoft Entra ID に参加させる」をクリックします。
| 電子メール アドレス |
| 1このデバイスを Microsoft Entra ID に参加させる | |
| このデバイスをローカルの Active Directory ドメインに参加させる |
| No. | 項目 | 操作 |
|---|---|---|
| 1 | このデバイスを Microsoft Entra ID に参加させる | クリックして、Entra 参加のサインイン画面に進む。この操作で、デバイスは組織のデバイスとして設定される |
Entra ID のユーザーでサインインする
Microsoft Entra ID に登録されているユーザーの ID を入力して「次へ」をクリックします。続けてパスワードを入力し、「サインイン」をクリックします。多要素認証が求められた場合は、それも行ってサインインを完了します。
| 1ユーザーの ID | (伏せています) |
| 2パスワード | ●●●●●●●●●●●●●●●● |
| No. | 項目 | 設定内容 |
|---|---|---|
| 1 | ユーザーの ID | Entra ID に登録されているユーザーの UPN(今回はカスタム ドメイン hirotanoblog.work のアカウント) |
| 2 | パスワード | そのユーザーのパスワード。入力して「サインイン」をクリックする |
組織のネットワークを確認して参加する
「これがあなたの組織のネットワークであることを確認してください」画面が表示されます。接続先とユーザー名を確認して、「参加する」をクリックします。
| 1接続先 | hirotanoblog.work |
| ユーザー名 | (伏せています) |
| ユーザーの種類 | 管理者 |
| No. | 項目 | 確認・操作 |
|---|---|---|
| 1 | 接続先、ユーザー名、ユーザーの種類 | 参加する組織(hirotanoblog.work)と、サインインしたユーザーが正しいことを確認する。ユーザーの種類の「管理者」は、このユーザーがデバイスのローカル管理者になることを示す |
| 2 | 参加する | クリックして Entra 参加を実行する |
Entra 参加では、参加の操作をしたユーザーと、グローバル管理者などのロールが、デバイスのローカルの Administrators グループに追加されます。一般のユーザーをローカル管理者にしたくない場合は、Entra ID のデバイスの設定や Windows Autopilot で変えられます。
参加を完了する
参加が完了したことを示す「これで完了です」の画面が表示されるので、「完了」をクリックします。この画面には、デバイスが組織のディレクトリに接続されたことと、新しいアカウントで使う場合は「スタート」からアカウントを切り替え、Entra ID のユーザーのメール アドレスとパスワードでサインインすることが表示されます。
Windows で参加の状態を確認する
もう一度 アカウント ›› 職場または学校へのアクセス を開き、アカウントが接続済みになっていることを確認します。
| 職場または学校アカウントを追加 | 接続 |
| 1(伏せています)によって接続済み 既定のディレクトリ の Azure AD に接続済み | |
| 管理ログ ファイルのエクスポート | エクスポート |
| ⋮ (中略) | |
| No. | 表示 | 意味 |
|---|---|---|
| 1 | (ユーザー)によって接続済み 既定のディレクトリ の Azure AD に接続済み | デバイスが Entra ID(表示は旧称の Azure AD)に参加した。「既定のディレクトリ」は Entra ID のテナント名 |
コマンドで確かめたい場合は、コマンド プロンプトで dsregcmd /status を実行し、「Device State」の AzureAdJoined が YES になっていることを見ます。
デバイス登録確認(Entra ID)
Entra ID にデバイスが登録されているかを確認します。Azure portal で Microsoft Entra ID ›› デバイス ›› すべてのデバイス をクリックすると、登録したデバイスが表示されます。
デバイスの一覧は、Microsoft Entra 管理センター(https://entra.microsoft.com/)の Entra ID ›› デバイス ›› すべてのデバイス からも開けます。Microsoft Learn のデバイス管理の手順は、Entra 管理センターを使う形で書かれています。
「結合の種類」が Microsoft Entra joined で、「所有者」が参加の操作をしたユーザーになっていることを確認します。
| 名前 | 有効 | OS | バージョン | 結合の種類 | 所有者 |
|---|---|---|---|---|---|
| Win11-1 | はい | Windows | 10.0.22000.2538 | 1Microsoft Entra joined | 2(伏せています) |
| No. | 表示 | 意味 |
|---|---|---|
| 1 | 結合の種類:Microsoft Entra joined | Win11-1 が Entra 参加済みとして登録された。有効の緑のアイコン(はい)は、デバイスが有効であることを示す |
| 2 | 所有者 | Entra 参加の操作をしたユーザー |
これで、Entra ID へのデバイス登録が完了しました。
うまくいかないとき
| 状態 | よくある原因 | 確認すること |
|---|---|---|
| 「このデバイスを Microsoft Entra ID に参加させる」が出ない | Windows のエディションが Home | Pro、Enterprise など、Entra 参加に対応したエディションか |
| サインイン後に参加できない | ユーザーに参加の権限がない | Entra ID のデバイスの設定で、ユーザーが Entra 参加を許可されているか(「選択」の場合は対象に入っているか) |
| 同上 | ユーザーあたりのデバイス数の上限 | そのユーザーが登録しているデバイスの数(既定の上限は 50 台) |
まとめ
| 項目 | 今回の設定・結果 |
|---|---|
| デバイス | Win11-1(Windows 11 Pro) |
| 参加の操作 | 設定 ›› アカウント ›› 職場または学校へのアクセス ›› 接続 ›› このデバイスを Microsoft Entra ID に参加させる |
| サインイン | Entra ID のユーザー(カスタム ドメイン hirotanoblog.work) |
| 確認(Windows) | 「既定のディレクトリ の Azure AD に接続済み」と表示 |
| 確認(Entra ID) | 結合の種類:Microsoft Entra joined、所有者:参加したユーザー |
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