【Windows Server 2019】FSRMによるファイルスクリーン設定と動作確認

FSRM(ファイル サーバー リソース マネージャー)は、ファイルサーバの共有フォルダなどに対して、ディスクの使用量を制限するクォータ管理と、保存できるファイルの種類を制限するファイルスクリーン管理の機能を提供します。この記事では、ファイルスクリーンの設定と動作を確かめます。

この記事でわかること
  1. ファイルスクリーンのテンプレートとファイルグループの関係
  2. アクティブスクリーン処理(保存をブロック)とパッシブスクリーン処理(監視だけ)の動作の違い
  3. 独自のファイルグループ(含めるファイル・除外するファイル)を作ってファイルスクリーンに適用する手順

検証の構成

Windows Server 2019 の AD-1 の C ドライブにフォルダ Sales-Data を作り、共有フォルダとして公開します。このフォルダにファイルスクリーンを設定し、端末から共有フォルダにファイルを保存して動作を確かめます。

AD-1Windows Server 2019FSRM をインストール共有フォルダC:\Sales-Dataファイルスクリーン端末ファイルを保存
図1 検証の構成

FSRM のインストールと起動、クォータ管理の機能については、次の記事を参考にしてください。

ファイルスクリーンの概要

ファイルスクリーンを使うと、フォルダに保存できるファイルを、拡張子などのファイル名のパターンで制限できます。対象にするファイル名のパターンは「ファイルグループ」にまとめ、ファイルスクリーンではどのファイルグループをブロックするかを指定します。

よく使う設定は、あらかじめテンプレートとして用意されています。テンプレートは、ファイル サーバー リソース マネージャーで ファイル スクリーンの管理 ›› ファイル スクリーン テンプレート を開くと確認できます。

画面イメージについて

この記事の画面は、実際の画面ではなく、検証時の画面から設定する項目(見るポイント)を抜き出して描いたイメージです。バージョンによって、項目の並びや表記は変わります。

ファイル サーバー リソース マネージャー画面イメージ
ファイル サーバー リソース マネージャー ›› ファイル スクリーンの管理 ›› ファイル スクリーン テンプレート
ファイル スクリーンのテンプレートスクリーン処理ファイル グループ
1イメージ ファイルのブロックアクティブブロック: イメージ ファイル
オーディオとビデオのファイルのブロックアクティブブロック: オーディオとビデオのファイル
2実行形式とシステムのファイルの監視パッシブ警告: 実行形式ファイル, システム ファイル
実行形式のファイルのブロックアクティブブロック: 実行形式ファイル
電子メール ファイルのブロックアクティブブロック: 電子メール ファイル
図2 ファイル スクリーン テンプレートの一覧(実際の画面ではなく、この記事で使うテンプレートを示したイメージです)
No.表示意味
1イメージ ファイルのブロックアクティブスクリーン処理で、ファイルグループ「イメージ ファイル」をブロックするテンプレート。この記事の前半で使う
2実行形式とシステムのファイルの監視パッシブスクリーン処理で、「実行形式ファイル」と「システム ファイル」を監視するテンプレート。この記事の中盤で使う

「イメージ ファイルのブロック」をダブルクリックして、テンプレートの中身を確認します。

ファイル サーバー リソース マネージャー画面イメージ
ファイル サーバー リソース マネージャー ›› ファイル スクリーンの管理 ›› ファイル スクリーン テンプレート ›› イメージ ファイルのブロック のプロパティ
設定電子メール メッセージイベント ログコマンドレポート
テンプレート名イメージ ファイルのブロック
1スクリーン処理
の種類
◉ アクティブ スクリーン処理:承認されていないファイルを保存することをユーザーに許可しない
○ パッシブ スクリーン処理:ユーザーにファイルの保存を許可する(監視用に使用)
2ブロックする
ファイル グループ
☐ Office ファイル
☐ Web ページのファイル
☑ イメージ ファイル☐ オーディオとビデオのファイル
☐ システム ファイル
⋮
設定電子メール メッセージイベント ログコマンドレポート
3イベント ログへ警告を送信☑
ログ エントリユーザー [Source Io Owner] が、サーバー [Server] の [File Screen Path] で [Source File Path] を保存しようとしたことを検出しました。このファイルはシステムで許可されていない [Violated File Group] のファイル グループに一致します。
OKキャンセル
図3 テンプレート「イメージ ファイルのブロック」のプロパティ(実際の画面ではなく、[設定]タブと[イベント ログ]タブのポイントを示したイメージです)
No.項目設定内容
1スクリーン処理の種類アクティブ(承認されていないファイルの保存を許可しない)と、パッシブ(保存は許可する。監視用)の2種類。このテンプレートはアクティブ
2ブロックするファイル グループ「イメージ ファイル」が選ばれている
3イベント ログへ警告を送信ファイルスクリーンに一致したときに、イベントログに警告を出す。ログ エントリの [Source Io Owner] などの変数は、実際のユーザー名やパスに置き換えて記録される

ファイルスクリーンに一致したときの通知は、[電子メール メッセージ][イベント ログ][コマンド][レポート]の各タブで設定できます。この記事では、イベントログへの出力を確かめます。

ファイルグループ「イメージ ファイル」の中身は、[設定]タブのファイルグループの[編集]から確認できます。

イメージ ファイル のファイル グループのプロパティ画面イメージ
1ファイル グループ名イメージ ファイル
2含めるファイル*.bmp
*.dib
*.eps
*.gif
*.img
*.jfif
⋮
除外するファイル 
OKキャンセル
図4 ファイルグループ「イメージ ファイル」のプロパティ(実際の画面ではなく、含めるファイルの一覧を示したイメージです)
No.項目設定内容
1ファイル グループ名イメージ ファイル
2含めるファイルブロックの対象にするファイル名のパターン。*.bmp は拡張子が bmp のファイルを表す
3除外するファイル含めるファイルに一致しても、対象から外すファイル名のパターン。このグループでは空

アクティブとパッシブの動作の違いをまとめると、次の図のようになります。どちらもイベントログに警告を出せますが、ファイルを保存できるかどうかが違います。

アクティブimage.bmpSales-Data保存できない(アクセス拒否)イベントログに警告を出力パッシブsystemconfig.sysSales-Data保存できる(監視用)イベントログに警告を出力
図5 アクティブスクリーン処理とパッシブスクリーン処理

アクティブスクリーン処理

設定

AD-1 の C:\Sales-Data に、テンプレート「イメージ ファイルのブロック」を適用します。ファイル サーバー リソース マネージャーで ファイル スクリーンの管理 ›› ファイル スクリーン(右クリック) ›› ファイル スクリーンの作成 を選びます。

ファイル スクリーンの作成画面イメージ
1ファイル スクリーンのパスC:\Sales-Data
2プロパティの構成方法◉ ファイル スクリーンのテンプレートからプロパティを取得する(推奨)
イメージ ファイルのブロック
○ カスタム ファイル スクリーンのプロパティの定義
プロパティの要約ファイル スクリーン: C:\Sales-Data
 ソース テンプレート: イメージ ファイルのブロック
 スクリーン処理の種類: アクティブ
 ファイル グループ: イメージ ファイル
 通知: 電子メール, イベント ログ
3作成キャンセル
図6 ファイル スクリーンの作成(実際の画面ではなく、テンプレートから作るときの設定項目を示したイメージです)
No.項目設定内容
1ファイル スクリーンのパスC:\Sales-Data
2プロパティの構成方法「ファイル スクリーンのテンプレートからプロパティを取得する」を選び、「イメージ ファイルのブロック」を選ぶ
3作成プロパティの要約を確かめて、[作成]をクリックする

ファイルスクリーンが次のように登録されます。

ファイル サーバー リソース マネージャー画面イメージ
ファイル サーバー リソース マネージャー ›› ファイル スクリーンの管理 ›› ファイル スクリーン
ソース テンプレート: イメージ ファイルのブロック(1 アイテム)
ファイル スクリーンのパススクリーン処理ファイル グループテンプレートの一致
1C:\Sales-Dataアクティブブロック: イメージ ファイルはい
図7 登録されたファイルスクリーン(実際の画面ではなく、表示のポイントを示したイメージです)
No.表示意味
1C:\Sales-Dataスクリーン処理はアクティブ、ファイルグループは「ブロック: イメージ ファイル」。テンプレートの一致が「はい」なので、テンプレートの設定のまま使っている

動作確認

端末から共有フォルダにアクセスし、image.bmp を保存しようとすると、アクセスが拒否されます。

端末のエクスプローラー画面イメージ
ネットワーク ›› AD-1 ›› Sales-Data
1保存するファイルimage.bmp を Sales-Data にコピー
2表示されたダイアログ対象のフォルダーへのアクセスは拒否されました
この操作を実行するアクセス許可が必要です
再試行 キャンセル
図8 image.bmp の保存(実際の画面ではなく、端末に表示された結果を示したイメージです)
No.表示意味
1image.bmpファイルグループ「イメージ ファイル」の *.bmp に一致するファイル
2アクセスは拒否されましたアクティブスクリーン処理でブロックされ、保存できない

AD-1 のイベントログ(Windows ログ ›› Application)にも、保存がブロックされたことが記録されています。

AD-1 のイベント ビューアー画面イメージ
イベント ビューアー ›› Windows ログ ›› Application
レベル日付と時刻ソースイベント ID
1 警告2022/02/03 8:12:40SRMSVC8215
2全般ユーザー HIROTANOBLOG\(伏せています) が、サーバー AD-1 の C:\Sales-Data で C:\Sales-Data\image.bmp を保存しようとしたことを検出しました。このファイルはシステムで許可されていない “イメージ ファイル” のファイル グループに一致します。
ソース/イベント ID/レベルSRMSVC/8215/警告
コンピューターAD-1.hirotanoblog.local
図9 AD-1 のイベントログ(実際の画面ではなく、記録された警告のポイントを示したイメージです)
No.表示意味
1警告/SRMSVC/8215FSRM(ソース SRMSVC)が出した警告(オレンジのアイコン)。イベント ID は 8215
2全般図3 のログ エントリの変数が置き換わり、どのユーザーがどのファイルを保存しようとしたかが記録される

パッシブスクリーン処理

テンプレートのうち「実行形式とシステムのファイルの監視」は、パッシブスクリーン処理のテンプレートです。

ファイル サーバー リソース マネージャー画面イメージ
ファイル サーバー リソース マネージャー ›› ファイル スクリーンの管理 ›› ファイル スクリーン テンプレート ›› 実行形式とシステムのファイルの監視 のプロパティ
設定電子メール メッセージイベント ログコマンドレポート
テンプレート名実行形式とシステムのファイルの監視
1スクリーン処理
の種類
○ アクティブ スクリーン処理
◉ パッシブ スクリーン処理:ユーザーにファイルの保存を許可する(監視用に使用)
2ブロックする
ファイル グループ
☐ Office ファイル
☐ Web ページのファイル
☐ イメージ ファイル
☐ オーディオとビデオのファイル
☑ システム ファイル⋮
図10 テンプレート「実行形式とシステムのファイルの監視」のプロパティ(実際の画面ではなく、[設定]タブのポイントを示したイメージです)
No.項目設定内容
1スクリーン処理の種類パッシブ(保存は許可し、監視に使う)
2ブロックするファイル グループ「システム ファイル」など。一覧の下のほうにある「実行形式ファイル」も選ばれている

ファイルグループ「システム ファイル」の対象は、次の拡張子です。

システム ファイル のファイル グループのプロパティ画面イメージ
1ファイル グループ名システム ファイル
2含めるファイル*.acm
*.dll
*.ocx
*.sys
*.vxd
除外するファイル 
OKキャンセル
図11 ファイルグループ「システム ファイル」のプロパティ(実際の画面ではなく、含めるファイルの一覧を示したイメージです)
No.項目設定内容
1ファイル グループ名システム ファイル
2含めるファイル*.acm *.dll *.ocx *.sys *.vxd
3除外するファイルなし

設定

AD-1 の C:\Sales-Data に「実行形式とシステムのファイルの監視」を適用します。前の手順で作ったファイルスクリーンが残っていると image.bmp などはブロックされたままになるので、先に ファイル スクリーン ›› C:\Sales-Data(右クリック) ›› 削除 で削除しておきます。

ファイル スクリーンの作成で、パスに C:\Sales-Data を指定し、「ファイル スクリーンのテンプレートからプロパティを取得する」で「実行形式とシステムのファイルの監視」を選んで、[作成]をクリックします。

ファイル スクリーンの作成画面イメージ
1ファイル スクリーンのパスC:\Sales-Data
2プロパティの構成方法◉ ファイル スクリーンのテンプレートからプロパティを取得する(推奨)
実行形式とシステムのファイルの監視
○ カスタム ファイル スクリーンのプロパティの定義
プロパティの要約ファイル スクリーン: C:\Sales-Data
 ソース テンプレート: 実行形式とシステムのファイルの監視
 スクリーン処理の種類: パッシブ
 ファイル グループ: 実行形式ファイル; システム ファイル
 通知: 電子メール, イベント ログ
3作成キャンセル
図12 ファイル スクリーンの作成(実際の画面ではなく、テンプレートから作るときの設定項目を示したイメージです)
No.項目設定内容
1ファイル スクリーンのパスC:\Sales-Data
2プロパティの構成方法「ファイル スクリーンのテンプレートからプロパティを取得する」を選び、「実行形式とシステムのファイルの監視」を選ぶ
3作成要約のスクリーン処理の種類がパッシブになっていることを確かめて、[作成]をクリックする

ファイルスクリーンが次のように登録されます。

ファイル サーバー リソース マネージャー画面イメージ
ファイル サーバー リソース マネージャー ›› ファイル スクリーンの管理 ›› ファイル スクリーン
ソース テンプレート: 実行形式とシステムのファイルの監視(1 アイテム)
ファイル スクリーンのパススクリーン処理ファイル グループテンプレートの一致
1C:\Sales-Dataパッシブ警告: 実行形式ファイル, システム ファイルはい
図13 登録されたファイルスクリーン(実際の画面ではなく、表示のポイントを示したイメージです)
No.表示意味
1C:\Sales-Dataスクリーン処理はパッシブ、ファイルグループは「警告: 実行形式ファイル, システム ファイル」

動作確認

端末から共有フォルダにアクセスし、systemconfig.sys を保存すると、保存できます。

端末のエクスプローラー画面イメージ
ネットワーク ›› AD-1 ›› Sales-Data
1保存するファイルsystemconfig.sys を Sales-Data にコピー
2Sales-Data の中身systemconfig.sys
図14 systemconfig.sys の保存(実際の画面ではなく、保存できた結果を示したイメージです)
No.表示意味
1systemconfig.sysファイルグループ「システム ファイル」の *.sys に一致するファイル
2Sales-Data の中身パッシブスクリーン処理なので、拒否されずに保存される

AD-1 のイベントログ(Windows ログ ›› Application)には、システムファイルが保存されたことが記録されています。保存は止めずに、記録だけを残すのがパッシブスクリーン処理です。

AD-1 のイベント ビューアー画面イメージ
イベント ビューアー ›› Windows ログ ›› Application
レベル日付と時刻ソースイベント ID
1 警告2022/02/03 8:28:41SRMSVC8215
2全般ユーザー HIROTANOBLOG\(伏せています) が、サーバー AD-1 の C:\Sales-Data で C:\Sales-Data\systemconfig.sys を保存したことを検出しました。このファイルは “システム ファイル” ファイル グループに一致しています。これらのファイルには安全でないコードやウイルスを含んでいる場合があり問題を起こす可能性があります。
ソース/イベント ID/レベルSRMSVC/8215/警告
コンピューターAD-1.hirotanoblog.local
図15 AD-1 のイベントログ(実際の画面ではなく、記録された警告のポイントを示したイメージです)
No.表示意味
1警告/SRMSVC/8215FSRM が出した警告(オレンジのアイコン)
2全般systemconfig.sys が保存されたことと、ファイルグループ「システム ファイル」に一致したことが記録される

カスタムのファイルグループ作成

ここまでは用意されたテンプレートを適用しましたが、制限するファイル名のパターンは自分で決めることもできます。ここでは、拡張子が exe のファイルをブロックし、そのうち intra.exe だけは保存できるようにします。

ファイルグループの作成

ファイル スクリーンの管理 ›› ファイル グループ(右クリック) ›› ファイル グループの作成 を選びます。含めるファイルに *.exe、除外するファイルに intra.exe を追加し、[OK]をクリックします。

EXEファイル のファイル グループのプロパティ画面イメージ
1ファイル グループ名EXEファイル
2含めるファイル*.exe
3除外するファイルintra.exe
4OKキャンセル
図16 ファイルグループの作成(実際の画面ではなく、設定する項目を示したイメージです)
No.項目設定内容
1ファイル グループ名EXEファイル
2含めるファイル*.exe を入力して[追加]
3除外するファイルintra.exe を入力して[追加]
4OKファイルグループを作成する

ファイルグループ「EXEファイル」が、次のように登録されます。

ファイル サーバー リソース マネージャー画面イメージ
ファイル サーバー リソース マネージャー ›› ファイル スクリーンの管理 ›› ファイル グループ
ファイル グループ含めるファイル除外するファイル
1EXEファイル*.exeintra.exe
Office ファイル*.accdb, *.accde, *.accdr, *.accdt, *.adn, …
Web ページのファイル*.asp, *.aspx, *.cgi, *.css, *.dhtml, *.hta, …
イメージ ファイル*.bmp, *.dib, *.eps, *.gif, *.img, *.jfif, *.jpe…
図17 ファイルグループの一覧(実際の画面ではなく、表示のポイントを示したイメージです)
No.表示意味
1EXEファイル含めるファイルは *.exe、除外するファイルは intra.exe

含めるファイルに一致し、除外するファイルに一致しないファイルが、このグループの対象になります。

ファイルグループEXEファイル含めるファイル*.exe除外するファイルintra.exeprogram.exeブロックされるintra.exe保存できる「含める」に一致し、「除外する」に一致しないファイルがグループの対象になる
図18 ファイルグループ「EXEファイル」の判定

ファイルスクリーンへの適用

作ったファイルグループ「EXEファイル」を、アクティブスクリーン処理で C:\Sales-Data に適用します。ここでもパッシブスクリーン処理の手順で作ったファイルスクリーンを先に削除しておきます。

ファイル スクリーンの作成で、パスに C:\Sales-Data を指定し、「カスタム ファイル スクリーンのプロパティの定義」を選んで[カスタム プロパティ]をクリックします。

ファイル スクリーンの作成画面イメージ
1ファイル スクリーンのパスC:\Sales-Data
2プロパティの構成方法○ ファイル スクリーンのテンプレートからプロパティを取得する(推奨)
◉ カスタム ファイル スクリーンのプロパティの定義
3カスタム プロパティ
プロパティの要約ファイル スクリーン: C:\Sales-Data
 スクリーン処理の種類: アクティブ
 ファイル グループ: EXEファイル
 通知: イベント ログ
4作成キャンセル
図19 ファイル スクリーンの作成(実際の画面ではなく、カスタム プロパティで作るときの設定項目を示したイメージです)
No.項目設定内容
1ファイル スクリーンのパスC:\Sales-Data
2プロパティの構成方法「カスタム ファイル スクリーンのプロパティの定義」を選ぶ
3カスタム プロパティクリックして、スクリーン処理の種類とファイルグループを設定する(図20)
4作成カスタム プロパティを設定したあと、要約を確かめて[作成]をクリックする

カスタム プロパティでは、スクリーン処理の種類にアクティブを選び、ブロックするファイルグループで「EXEファイル」を選びます。イベントログにも出力したいので、[イベント ログ]タブで「イベント ログへ警告を送信」にチェックを入れます。

ファイル スクリーンのプロパティ画面イメージ
ファイル スクリーンの作成 ›› C:\Sales-Data 上のファイル スクリーンのプロパティ
設定電子メール メッセージイベント ログコマンドレポート
ファイル スクリーンのパスC:\Sales-Data
1スクリーン処理
の種類
◉ アクティブ スクリーン処理
○ パッシブ スクリーン処理
2ブロックする
ファイル グループ
☑ EXEファイル☐ Office ファイル
☐ Web ページのファイル
☐ イメージ ファイル
⋮
設定電子メール メッセージイベント ログコマンドレポート
3イベント ログへ警告を送信☑
4OKキャンセル
図20 ファイルスクリーンのカスタム プロパティ(実際の画面ではなく、[設定]タブと[イベント ログ]タブのポイントを示したイメージです)
No.項目設定内容
1スクリーン処理の種類アクティブ スクリーン処理
2ブロックするファイル グループEXEファイル
3イベント ログへ警告を送信チェックを入れる
4OKカスタム プロパティを閉じ、図19 の画面で[作成]をクリックする

[作成]をクリックすると、設定した内容をテンプレートとして保存するかどうかを聞かれます。ここでは「EXEファイルのブロック」という名前でテンプレートとして保存します。

テンプレートとしてカスタム プロパティを保存する画面イメージ
1テンプレートを保存しますか?◉ テンプレートとしてカスタム プロパティを保存する
○ テンプレートを作成せずにカスタム ファイル スクリーンを保存する
2テンプレート名EXEファイルのブロック
3OKキャンセル
図21 カスタム プロパティをテンプレートとして保存(実際の画面ではなく、設定する項目を示したイメージです)
No.項目設定内容
1保存の方法「テンプレートとしてカスタム プロパティを保存する」を選ぶ
2テンプレート名EXEファイルのブロック
3OKテンプレートを保存し、そのテンプレートでファイルスクリーンを作る

ファイルスクリーンが次のように登録されます。

ファイル サーバー リソース マネージャー画面イメージ
ファイル サーバー リソース マネージャー ›› ファイル スクリーンの管理 ›› ファイル スクリーン
ソース テンプレート: EXEファイルのブロック(1 アイテム)
ファイル スクリーンのパススクリーン処理ファイル グループテンプレートの一致
1C:\Sales-Dataアクティブブロック: EXEファイルはい
図22 登録されたファイルスクリーン(実際の画面ではなく、表示のポイントを示したイメージです)
No.表示意味
1C:\Sales-Dataスクリーン処理はアクティブ、ファイルグループは「ブロック: EXEファイル」、ソース テンプレートは保存した「EXEファイルのブロック」

動作確認

端末から共有フォルダにアクセスし、program.exe を保存しようとすると、図8 と同じようにアクセスが拒否されます。program.exe は *.exe に一致し、除外するファイルにも当てはまらないためです。

AD-1 のイベントログにも、ブロックされたことが記録されています。

AD-1 のイベント ビューアー画面イメージ
イベント ビューアー ›› Windows ログ ›› Application
レベル日付と時刻ソースイベント ID
1 警告2022/02/03 21:07:02SRMSVC8215
2全般ユーザー HIROTANOBLOG\(伏せています) が AD-1 サーバー上の C:\Sales-Data に C:\Sales-Data\program.exe を保存しようとしました。このファイルは “EXEファイル” のファイル グループ内に存在し、このサーバー上では許可されていません。
ソース/イベント ID/レベルSRMSVC/8215/警告
コンピューターAD-1.hirotanoblog.local
図23 AD-1 のイベントログ(実際の画面ではなく、記録された警告のポイントを示したイメージです)
No.表示意味
1警告/SRMSVC/8215FSRM が出した警告(オレンジのアイコン)
2全般program.exe の保存がファイルグループ「EXEファイル」に一致してブロックされたことが記録される

除外するファイルに入れた intra.exe は、保存できます。

端末のエクスプローラー画面イメージ
ネットワーク ›› AD-1 ›› Sales-Data
1保存するファイルintra.exe を Sales-Data にコピー
2Sales-Data の中身intra.exe
図24 intra.exe の保存(実際の画面ではなく、保存できた結果を示したイメージです)
No.表示意味
1intra.exe*.exe に一致するが、除外するファイルにも一致する
2Sales-Data の中身グループの対象から外れるので、ブロックされずに保存される
運用の注意
  • ファイルスクリーンは、ファイルの中身ではなくファイル名のパターンで判定します。拡張子を変えたファイルは、変えたあとの名前で判定されます。
  • ファイルスクリーンを作る前から保存されていたファイルは、ブロックの対象になりません。
  • ファイルスクリーンは、指定したフォルダとその下のサブフォルダに効きます。一部のサブフォルダだけで特定のファイルを許可したいときは、ファイルスクリーンの例外を使います。
  • ファイルグループを編集すると、そのファイルグループを使っているすべてのテンプレートとファイルスクリーンに反映されます。

まとめ

項目内容
ファイルスクリーンフォルダに保存できるファイルを、ファイル名のパターンで制限する
ファイルグループ対象にするファイル名のパターン(含めるファイル)と、対象から外すパターン(除外するファイル)のまとまり
テンプレートスクリーン処理の種類、ファイルグループ、通知の設定をまとめたもの。よく使う設定は用意されている
アクティブスクリーン処理対象のファイルの保存をブロックする。通知も出せる
パッシブスクリーン処理保存は許可し、通知だけを出す(監視用)
通知電子メール、イベントログ(SRMSVC の警告)、コマンド、レポート

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