FSRM(ファイル サーバー リソース マネージャー)を使うと、ファイルサーバの共有フォルダに保存できるデータ量を制限するクォータを設定できます。ディスクの空きを守るための機能で、制限を超えた保存を止める「ハードクォータ」と、超えても保存はさせて通知だけを出す「ソフトクォータ」があります。
この記事では、FSRM をインストールし、共有フォルダにクォータを設定して動作を確認します。あわせて、自分で作るテンプレートと、テンプレートを変えたときの反映のされ方も確かめます。
- FSRM のインストールと起動
- ハードクォータの設定と、上限に達したときの動き
- ソフトクォータの設定と、しきい値でのイベントログ出力
- カスタムテンプレートの作り方と、テンプレートを使わない設定
- テンプレートを変えたときの、既存のクォータへの反映
検証構成
ドメインコントローラ AD-1(Windows Server 2019)に FSRM を入れ、C ドライブの共有フォルダ Sales-Data、Manager-Data、Customer-Data にクォータを設定します。クライアントから共有フォルダへファイルを書き込み、制限が効くかを確かめます。
FSRM には、ファイルの拡張子で保存をブロックするファイルスクリーン機能もあります。こちらは 【Windows Server 2019】FSRMによるファイルスクリーン設定と動作確認 で扱っています。
FSRMセットアップ
インストール
FSRM は、共有フォルダを公開しているサーバにインストールします。サーバーマネージャーの 管理 ›› 役割と機能の追加 を開き、サーバーの役割 で ファイル サーバー リソース マネージャー にチェックを入れます。
この記事の画面は、実際の画面ではなく、検証時の画面から設定する項目(見るポイント)を抜き出して描いたイメージです。バージョンによって、項目の並びや表記は変わります。
| 役割 | ☐ ネットワーク ポリシーとアクセス サービス ■ ファイル サービスと記憶域サービス (2/12 個をインストール済み) ■ ファイル サービスおよび iSCSI サービス (1/11 個をインストール済み) ☑ ファイル サーバー (インストール済み) ☐ DFS レプリケーション ☐ DFS 名前空間 |
| ⋮ (中略) | |
| 1 | ☑ ファイル サーバー リソース マネージャー |
| ☐ ワーク フォルダー ☑ 記憶域サービス (インストール済み) | |
| 追加されるツール | リモート サーバー管理ツール 役割管理ツール ファイル サービス ツール [ツール] ファイル サーバー リソース マネージャー ツール |
| 管理ツール | ☑ 管理ツールを含める (存在する場合) |
| No. | 項目 | 設定内容 |
|---|---|---|
| 1 | ファイル サーバー リソース マネージャー | ファイル サービスと記憶域サービス の下にあります。チェックを入れると、図の確認画面が開きます。 |
| 2 | 機能の追加 | 管理用のツール(FSRM の管理コンソール)も一緒に入れます。 |
| 3 | 次へ | チェックが入ったことを確かめて、次に進みます。 |
機能 の画面では何も追加せず、次へ をクリックします。確認 の画面で、ファイル サーバー リソース マネージャーと、その管理ツールが入ることを確かめて インストール をクリックします。しばらくするとインストールが完了します。
起動
サーバーマネージャーの ツール ›› ファイル サーバー リソース マネージャー をクリックすると、FSRM の管理画面が開きます。クォータの設定は クォータの管理 の下で行います。
| 名前 |
|---|
| 1クォータの管理 |
| ファイル スクリーンの管理 |
| 記憶域レポートの管理 |
| 分類管理 |
| ファイル管理タスク |
クォータ設定の概要
クォータは、指定したフォルダとその配下のサブフォルダ全体の使用量に対してかかります。クォータには 2 つの種類があります。
| 種類 | 制限値を超えたとき | 主な用途 |
|---|---|---|
| ハードクォータ | 保存できない | 容量を確実に制限したいとき |
| ソフトクォータ | 保存できる(通知だけが出る) | 使用量を監視したいとき |
どちらも、使用率が決めた値(しきい値)に達したときに、電子メール、イベントログ、コマンドの実行、レポートの作成で知らせることができます。
よく使う設定は、テンプレートとして最初から用意されています。テンプレートは クォータの管理 ›› クォータのテンプレート で確認できます。
| クォータのテンプレート | 制限 | クォータの種類 |
|---|---|---|
| 10 GB の制限 | 10.0 GB | ハード |
| 10 TB ボリュームの使用率の監視 | 10.0 TB | ソフト |
| 1100 MB 制限 | 100 MB | ハード |
| 2 GB の制限 | 2.00 GB | ハード |
| 200 GB ボリュームの使用率の監視 | 200 GB | ソフト |
| 200 MB 制限 (50 MB の拡張あり) | 200 MB | ハード |
| 250 MB 拡張制限 | 250 MB | ハード |
| 3 TB ボリュームの使用率の監視 | 3.00 TB | ソフト |
| 5 GB の制限 | 5.00 GB | ハード |
| 5 TB ボリュームの使用率の監視 | 5.00 TB | ソフト |
| 2500 MB の共有の監視 | 500 MB | ソフト |
| ユーザーへ 200 MB 制限のレポート | 200 MB | ハード |
| No. | 表示 | 意味 |
|---|---|---|
| 1 | 100 MB 制限 | ハードクォータのテンプレートです。この記事の「ハードクォータ」で使います。 |
| 2 | 500 MB の共有の監視 | ソフトクォータのテンプレートです。この記事の「ソフトクォータ」で使います。 |
クォータを作るには、クォータの管理 ›› クォータ を右クリックし、クォータの作成 をクリックします。開いた画面で、制限したいフォルダのローカルパスと、適用するクォータのプロパティを指定します。
| 1クォータのパス | 参照(B)… |
| 2作成方法 | ◉ パスにクォータを作成する(Q) ○ 既存と新規のサブフォルダーに自動でテンプレート適用とクォータ作成を行う(A) |
| 3クォータのプロパティ | ◉ クォータのテンプレートからプロパティを取得する(推奨)(T) 100 MB 制限 ○ カスタム クォータのプロパティを定義する(C) カスタム プロパティ(R)… |
| 4クォータ プロパティの要約 | クォータ: C:\Sales-Data ソース テンプレート: 100 MB 制限 制限: 100 MB (ハード) 通知: 4 警告 (85%): 電子メール 警告 (95%): 電子メール, イベント ログ ⋮ |
| No. | 項目 | 設定内容 |
|---|---|---|
| 1 | クォータのパス | クォータをかけるフォルダを、サーバのローカルパスで指定します。 |
| 2 | 作成方法 | そのフォルダ自体にかけるか、配下のサブフォルダに自動でかけるか(自動適用クォータ)を選びます。 |
| 3 | クォータのプロパティ | テンプレートを選ぶか、制限値や通知を個別に決める(カスタム)かを選びます。 |
| 4 | クォータ プロパティの要約 | 作成されるクォータの内容です。テンプレートを選ぶと、制限値と通知の設定がここに表示されます。 |
ハードクォータによる制限
設定
クォータのパスに C:\Sales-Data を指定し、テンプレートの 100 MB 制限 を選んで作成します。
| 1クォータのパス | C:\Sales-Data 参照(B)… |
| 作成方法 | ◉ パスにクォータを作成する(Q) |
| 2クォータのプロパティ | ◉ クォータのテンプレートからプロパティを取得する(推奨)(T) 100 MB 制限 |
| クォータ プロパティの要約 | クォータ: C:\Sales-Data ソース テンプレート: 100 MB 制限 制限: 100 MB (ハード) 通知: 4 警告 (85%): 電子メール 警告 (95%): 電子メール, イベント ログ ⋮ |
| No. | 項目 | 設定内容 |
|---|---|---|
| 1 | クォータのパス | C:\Sales-Data |
| 2 | テンプレート | 100 MB 制限(ハードクォータ) |
| 3 | 作成 | クォータを作成します。 |
作成すると、クォータの一覧に表示されます。クォータの種類はハードなので、このフォルダには 100 MB までしか保存できません。
| クォータのパス | 使用率 (%) | 制限 | クォータの種類 | ソース テンプレート | テンプレートの一致 |
|---|---|---|---|---|---|
| ソース テンプレート: 100 MB 制限 (1 アイテム) | |||||
| C:\Sales-Data | 0% | 100 MB | 1ハード | 100 MB 制限 | はい |
| No. | 表示 | 意味 |
|---|---|---|
| 1 | ハード | 制限値を超える保存を止めるクォータです。 |
動作確認
クライアントから共有フォルダに 99 MB のファイルを保存します。これは問題なく保存できました。
| 名前 | 更新日時 | 種類 | サイズ |
|---|---|---|---|
| 99M.dat | 2022/02/02 20:38 | DAT ファイル | 101,376 KB |
| 場所 | \\AD-1\Sales-Data |
| 1サイズ | 99.0 MB (103,809,024 バイト) |
FSRM で確認すると、使用率は 99% です。
| クォータのパス | 使用率 (%) | 制限 |
|---|---|---|
| ソース テンプレート: 100 MB 制限 (1 アイテム) | ||
| C:\Sales-Data | 199% | 100 MB |
続けて、1 MB のファイルを保存しようとすると、エラーになり保存できません。クォータの種類がハードなので、制限値を超える保存は止められます。
| コピーするファイル | 1M.dat(デスクトップから Sales-Data へ) |
| 1メッセージ | Sales-Data に十分な空き領域がありません この項目をコピーするには 1.00 MB の領域が必要です。ファイルを削除または移動して、十分な空き領域を作成してください。 |
| No. | 表示 | 意味 |
|---|---|---|
| 1 | 十分な空き領域がありません | ハードクォータの上限に届いたため、ファイルを保存できません。クライアントからは、ディスクの空き容量が足りないのと同じように見えます。 |
ソフトクォータによる制限
設定
同じ C:\Sales-Data に、テンプレートの 500 MB の共有の監視 を適用します。
| 1クォータのパス | C:\Sales-Data 参照(B)… |
| 2クォータのプロパティ | ◉ クォータのテンプレートからプロパティを取得する(推奨)(T) 500 MB の共有の監視 |
| クォータ プロパティの要約 | クォータ: C:\Sales-Data ソース テンプレート: 500 MB の共有の監視 制限: 500 MB (ソフト) 通知: 4 警告 (80%): 電子メール 警告 (100%): 電子メール, イベント ログ ⋮ |
| No. | 項目 | 設定内容 |
|---|---|---|
| 1 | クォータのパス | C:\Sales-Data |
| 2 | テンプレート | 500 MB の共有の監視(ソフトクォータ) |
| 3 | 作成 | クォータを作成します。 |
一覧に登録されます。クォータの種類はソフトです。
| クォータのパス | 使用率 (%) | 制限 | クォータの種類 | ソース テンプレート | テンプレートの一致 |
|---|---|---|---|---|---|
| ソース テンプレート: 500 MB の共有の監視 (1 アイテム) | |||||
| C:\Sales-Data | 0% | 500 MB | 1ソフト | 500 MB の共有の監視 | はい |
| No. | 表示 | 意味 |
|---|---|---|
| 1 | ソフト | 制限値を超えても保存はでき、しきい値で通知だけを出すクォータです。 |
登録されたクォータをダブルクリックして、中身を確かめます。ソフトクォータは「制限値を超えることをユーザーに許可する(監視用に使用)」設定で、通知のしきい値が 3 つ入っています。
| テンプレートからのコピー | 500 MB の共有の監視 コピー(O) | ||||||||||||||||||||
| クォータのパス | C:\Sales-Data | ||||||||||||||||||||
| 制限値 | 500.000 MB | ||||||||||||||||||||
| 1クォータの種類 | ○ ハード クォータ(U): 制限値を超えることをユーザーに許可しません ◉ ソフト クォータ(S): 制限値を超えることをユーザーに許可する (監視用に使用) | ||||||||||||||||||||
| 2通知のしきい値 |
| ||||||||||||||||||||
| ☐ クォータを無効にする(I) |
| No. | 項目 | 設定内容 |
|---|---|---|
| 1 | ソフト クォータ | 制限値を超えて保存することを許可します。監視用です。 |
| 2 | 通知のしきい値 | 使用率が 80%、100%、120% に達したときの通知です。100% と 120% ではイベントログにも警告を書き込みます。 |
今回は、しきい値を超えたときのイベントログを確認します。警告 (100%) を開くと、イベントログに書き込むメッセージの形が設定されています。
| 1使用率 (%) が次に達したら、通知を生成する | 100 |
| タブ | 電子メール メッセージ | イベント ログ | コマンド | レポート |
| 2 | ☑ イベント ログへ警告を送信(W) |
| 3ログ エントリ | サーバー [Server] の [Quota Path] 上のクォータでクォータの制限を超えています。クォータの制限は [Quota Limit MB] MB で、現在の使用状況は [Quota Used MB] MB (制限の [Quota Used Percent]%) です。 |
| 挿入する変数の選択 | [Admin Email] 変数の挿入(I) |
| No. | 項目 | 設定内容 |
|---|---|---|
| 1 | 使用率 | 通知を出す使用率(%)です。 |
| 2 | イベント ログへ警告を送信 | チェックすると、Application ログに警告が記録されます。 |
| 3 | ログ エントリ | 記録するメッセージです。[Quota Path] などの変数は、実際のパスや値に置き換わります。 |
テンプレートには電子メールの通知も入っていますが、メールを送るには、先に FSRM のオプション(ファイル サーバー リソース マネージャー を右クリック ›› オプションの構成)で SMTP サーバなどを設定しておく必要があります。
動作確認
100 MB のファイルを 4 つ保存します。
| 名前 | 更新日時 | 種類 | サイズ |
|---|---|---|---|
| 100M.dat | 2022/02/02 20:37 | DAT ファイル | 102,400 KB |
| 100M – コピー.dat | 2022/02/02 20:37 | DAT ファイル | 102,400 KB |
| 100M – コピー (3).dat | 2022/02/02 20:37 | DAT ファイル | 102,400 KB |
| 100M – コピー (2).dat | 2022/02/02 20:37 | DAT ファイル | 102,400 KB |
制限値が 500 MB なので、使用率は 80% です。
| クォータのパス | 使用率 (%) | 制限 | クォータの種類 | ソース テンプレート |
|---|---|---|---|---|
| ソース テンプレート: 500 MB の共有の監視 (1 アイテム) | ||||
| C:\Sales-Data | 180% | 500 MB | ソフト | 500 MB の共有の監視 |
この状態で、100 MB のファイルをもう 1 つ増やします。ソフトクォータなので、制限値に届いても保存できます。
| 名前 | 更新日時 | 種類 | サイズ |
|---|---|---|---|
| 100M.dat | 2022/02/02 20:37 | DAT ファイル | 102,400 KB |
| 100M – コピー.dat | 2022/02/02 20:37 | DAT ファイル | 102,400 KB |
| 100M – コピー (3).dat | 2022/02/02 20:37 | DAT ファイル | 102,400 KB |
| 100M – コピー (2).dat | 2022/02/02 20:37 | DAT ファイル | 102,400 KB |
| 1100M – コピー (4).dat | 2022/02/02 20:37 | DAT ファイル | 102,400 KB |
合計 500 MB になり、使用率は 100% です。
| クォータのパス | 使用率 (%) | 制限 | クォータの種類 | ソース テンプレート |
|---|---|---|---|---|
| ソース テンプレート: 500 MB の共有の監視 (1 アイテム) | ||||
| C:\Sales-Data | 1100% | 500 MB | ソフト | 500 MB の共有の監視 |
100% のしきい値でイベントログに書き込む設定なので、イベントビューアーの Windows ログ ›› Application に、しきい値を超えたことを示す警告が出ています。
| レベル | 日付と時刻 | ソース | イベント ID |
|---|---|---|---|
| 1 警告 | 2022/02/02 21:24:11 | SRMSVC | 12325 |
| 2全般 | サーバー AD-1 の C:\Sales-Data 上のクォータでクォータの制限を超えています。クォータの制限は 500.00 MB で、現在の使用状況は 500.01 MB (制限の 100%) です。 |
| ログの名前 | Application |
| 3ソース / イベント ID | SRMSVC / 12325 |
| レベル | 警告 |
| コンピューター | AD-1.hirotanoblog.local |
さらに 100 MB のファイルを増やすと、使用率は 120% になります。
| クォータのパス | 使用率 (%) | 制限 | クォータの種類 | ソース テンプレート |
|---|---|---|---|---|
| ソース テンプレート: 500 MB の共有の監視 (1 アイテム) | ||||
| C:\Sales-Data | 1120% | 500 MB | ソフト | 500 MB の共有の監視 |
120% のしきい値でも、イベントログに警告が出ます。
| レベル | 日付と時刻 | ソース | イベント ID |
|---|---|---|---|
| 1 警告 | 2022/02/02 21:28:48 | SRMSVC | 12325 |
| 2全般 | サーバー AD-1 の C:\Sales-Data 上のクォータで 120% のクォータのしきい値を超えています。クォータの制限は 500.00 MB で、現在の使用状況は 600.01 MB (制限の 120%) です。 |
| ログの名前 | Application |
| 3ソース / イベント ID | SRMSVC / 12325 |
| レベル | 警告 |
| コンピューター | AD-1.hirotanoblog.local |
| No. | 表示 | 意味 |
|---|---|---|
| 1 | 警告 | 黄色の警告アイコンです。しきい値の通知は「警告」レベルで記録されます。 |
| 2 | 全般 | しきい値のプロパティで設定したログ エントリの変数が、実際の値に置き換わっています。 |
| 3 | SRMSVC / 12325 | FSRM のサービス(SRMSVC)が書いたイベントです。この検証では、100% と 120% のどちらも同じイベント ID でした。 |
カスタムテンプレート設定
テンプレート作成
AD-1 の C ドライブに、フォルダを 2 つ追加します(Manager-Data と Customer-Data)。
| 名前 | 更新日時 |
|---|---|
| Sales-Data | 2022/02/02 21:28 |
| 1Manager-Data | 2022/02/02 21:33 |
| Customer-Data | 2022/02/02 21:34 |
ここまでは用意されたテンプレートを使いましたが、制限値や通知を自分で決めることもできます。C:\Manager-Data に、ソフトクォータで制限値 300 MB、使用率 110% でイベントログに書き込む設定を作ります。
クォータの作成画面でクォータのパスを指定し、カスタム クォータのプロパティを定義する を選んで カスタム プロパティ をクリックします。
| 1クォータのパス | C:\Manager-Data 参照(B)… |
| 2クォータのプロパティ | ○ クォータのテンプレートからプロパティを取得する(推奨)(T) ◉ カスタム クォータのプロパティを定義する(C) カスタム プロパティ(R)… |
| 3クォータ プロパティの要約 | クォータ: C:\Manager-Data 制限: 300 MB (ソフト) 通知: 2 警告 (110%): イベント ログ |
| No. | 項目 | 設定内容 |
|---|---|---|
| 1 | クォータのパス | C:\Manager-Data |
| 2 | クォータのプロパティ | カスタム クォータのプロパティを定義する を選び、カスタム プロパティ を開いて、このあとの 2 つの図の設定をします。 |
| 3 | 要約 | 設定した 300 MB(ソフト)と 110% の通知が表示されます。 |
| 4 | 作成 | クォータを作成します。続いてテンプレートとして保存するかを聞かれます。 |
カスタム プロパティでは、制限値を 300 MB にし、ソフトクォータを選んで、通知のしきい値の 追加 をクリックします。
| テンプレートからのコピー | 10 GB の制限 | ||||||||||
| クォータのパス | C:\Manager-Data | ||||||||||
| 1制限値 | 300.000 MB | ||||||||||
| 2クォータの種類 | ○ ハード クォータ(U): 制限値を超えることをユーザーに許可しません ◉ ソフト クォータ(S): 制限値を超えることをユーザーに許可する (監視用に使用) | ||||||||||
| 3通知のしきい値 |
追加(A)… 編集(E)… 削除(R) |
| No. | 項目 | 設定内容 |
|---|---|---|
| 1 | 制限値 | 300 MB |
| 2 | クォータの種類 | ソフト クォータ |
| 3 | 通知のしきい値 | 追加 で 110% のしきい値を足します(次の図)。 |
| 4 | OK | カスタム プロパティを確定します。 |
しきい値を 110 にし、イベント ログ タブで イベント ログへ警告を送信 にチェックを入れて OK をクリックします。
| 1使用率 (%) が次に達したら、通知を生成する | 110 |
| 2タブ | 電子メール メッセージ | イベント ログ | コマンド | レポート |
| ☑ イベント ログへ警告を送信(W) | |
| ログ エントリ | ユーザー [Source Io Owner] は、サーバー [Server] 上の [Quota Path] のクォータの [Quota Threshold]% のクォータのしきい値を超えました。クォータの制限は [Quota Limit MB] MB で、現在 [Quota Used MB] MB 使用しています。(制限の [Quota Used Percent]% ) |
| No. | 項目 | 設定内容 |
|---|---|---|
| 1 | 使用率 | 110 |
| 2 | イベント ログ | イベント ログへ警告を送信 にチェックします。 |
| 3 | OK | しきい値を追加します。 |
通知のしきい値が登録されたことを確かめて OK をクリックし、クォータの作成画面で 作成 をクリックします。すると、今の設定をテンプレートとして保存するかを聞かれます。今回は 300MB共有の監視 という名前で保存します。
| 1保存方法 | ◉ テンプレートとしてカスタム プロパティを保存する(S) |
| テンプレート名 | 300MB共有の監視 |
| ○ テンプレートを作成せずにカスタム クォータを保存する(W) | |
| ☐ 今後テンプレートとして保存するメッセージを表示しない(D) |
| No. | 項目 | 設定内容 |
|---|---|---|
| 1 | テンプレート名 | 300MB共有の監視 という名前でテンプレートを作り、このクォータに適用します。 |
| 2 | OK | 保存します。 |
一覧に登録されます。どのテンプレートをもとに作ったクォータなのかが、ソース テンプレートの列でわかります。
| クォータのパス | 使用率 (%) | 制限 | クォータの種類 | ソース テンプレート | テンプレートの一致 |
|---|---|---|---|---|---|
| ソース テンプレート: 300MB共有の監視 (1 アイテム) | |||||
| C:\Manager-Data | 0% | 300 MB | ソフト | 1300MB共有の監視 | はい |
| ソース テンプレート: 500 MB の共有の監視 (1 アイテム) | |||||
| C:\Sales-Data | 100% | 500 MB | ソフト | 500 MB の共有の監視 | はい |
| No. | 表示 | 意味 |
|---|---|---|
| 1 | 300MB共有の監視 | 保存したテンプレートが、このクォータのソース テンプレートになっています。 |
テンプレートを作らずに設定する
テンプレートを作らずに、そのフォルダだけのクォータを作ることもできます。C:\Customer-Data に、200 MB のハードクォータを作ります。
| 1クォータのパス | C:\Customer-Data 参照(B)… |
| クォータのプロパティ | ◉ カスタム クォータのプロパティを定義する(C) カスタム プロパティ(R)… |
| 2クォータ プロパティの要約 | クォータ: C:\Customer-Data 制限: 200 MB (ハード) 通知: 1 |
テンプレートは作らないので、テンプレートを作成せずにカスタム クォータを保存する を選んで OK をクリックします。
| 4保存方法 | ○ テンプレートとしてカスタム プロパティを保存する(S) ◉ テンプレートを作成せずにカスタム クォータを保存する(W) |
| No. | 項目 | 設定内容 |
|---|---|---|
| 1 | クォータのパス | C:\Customer-Data |
| 2 | 要約 | カスタム プロパティで設定した 200 MB(ハード)です。 |
| 3 | 作成 | クォータを作成します。 |
| 4 | 保存方法 | テンプレートを作成せずにカスタム クォータを保存する を選びます。 |
| 5 | OK | 保存します。 |
作成したクォータは、ソース テンプレートが空欄になります。
| クォータのパス | 使用率 (%) | 制限 | クォータの種類 | ソース テンプレート | テンプレートの一致 |
|---|---|---|---|---|---|
| ソース テンプレート: (1 アイテム) | |||||
| C:\Customer-Data | 0% | 200 MB | ハード | 1(空欄) | |
| ソース テンプレート: 300MB共有の監視 (1 アイテム) | |||||
| C:\Manager-Data | 0% | 300 MB | ソフト | 300MB共有の監視 | はい |
| ソース テンプレート: 500 MB の共有の監視 (1 アイテム) | |||||
| C:\Sales-Data | 100% | 500 MB | ソフト | 500 MB の共有の監視 | はい |
テンプレートの変更
テンプレートを適用したクォータを個別に変える
3 つのフォルダに、カスタムテンプレートの 300MB共有の監視 を適用したとします。
| クォータのパス | 使用率 (%) | 制限 | クォータの種類 | ソース テンプレート | テンプレートの一致 |
|---|---|---|---|---|---|
| ソース テンプレート: 300MB共有の監視 (3 アイテム) | |||||
| C:\Sales-Data | 166% | 300 MB | ソフト | 1300MB共有の監視 | はい |
| C:\Manager-Data | 0% | 300 MB | ソフト | 300MB共有の監視 | はい |
| C:\Customer-Data | 0% | 300 MB | ソフト | 300MB共有の監視 | はい |
ここで、C:\Sales-Data だけ制限値を 300 MB から 400 MB に増やします。
| テンプレートからのコピー | 300MB共有の監視 | ||||||||||
| クォータのパス | C:\Sales-Data | ||||||||||
| 1制限値 | 400.000 MB | ||||||||||
| クォータの種類 | ◉ ソフト クォータ(S) | ||||||||||
| 通知のしきい値 |
|
| クォータのパス | 使用率 (%) | 制限 | クォータの種類 | ソース テンプレート |
|---|---|---|---|---|
| ソース テンプレート: 300MB共有の監視 (3 アイテム) | ||||
| C:\Manager-Data | 0% | 300 MB | ソフト | 300MB共有の監視 |
| C:\Customer-Data | 0% | 300 MB | ソフト | 300MB共有の監視 |
| C:\Sales-Data | 125% | 3400 MB | ソフト | 300MB共有の監視 |
| No. | 項目 | 設定内容 |
|---|---|---|
| 1 | ソース テンプレート | 3 つとも 300MB共有の監視 から作られ、テンプレートの一致は はい です。 |
| 2 | 制限値 | Sales-Data のプロパティで、制限値を 400 MB に変えて OK を押します。 |
| 3 | 制限 | Sales-Data だけ 400 MB になります。ソース テンプレートは変わりませんが、テンプレートの一致は いいえ になります(この節の最後の図で確認できます)。 |
個別に変えたクォータは、テンプレートの一致が はい から いいえ になります。これで、ソース テンプレートの設定から変えたクォータだと見分けられます。
テンプレートの変更を既存のクォータに反映する
カスタムで作った 300MB共有の監視 テンプレートの制限値を、350 MB に変えます。クォータの管理 ›› クォータのテンプレート で 300MB共有の監視 を開きます。
| クォータのテンプレート | 制限 | クォータの種類 |
|---|---|---|
| 10 GB の制限 | 10.0 GB | ハード |
| 10 TB ボリュームの使用率の監視 | 10.0 TB | ソフト |
| 100 MB 制限 | 100 MB | ハード |
| 2 GB の制限 | 2.00 GB | ハード |
| 200 GB ボリュームの使用率の監視 | 200 GB | ソフト |
| 200 MB 制限 (50 MB の拡張あり) | 200 MB | ハード |
| 250 MB 拡張制限 | 250 MB | ハード |
| 3 TB ボリュームの使用率の監視 | 3.00 TB | ソフト |
| 1300MB共有の監視 | 300 MB | ソフト |
| 5 GB の制限 | 5.00 GB | ハード |
| 5 TB ボリュームの使用率の監視 | 5.00 TB | ソフト |
| 500 MB の共有の監視 | 500 MB | ソフト |
| ユーザーへ 200 MB 制限のレポート | 200 MB | ハード |
名前と制限値を変えて OK をクリックします。
| 1テンプレート名 | 350MB共有の監視 | ||||||||||
| 2制限値 | 350.000 MB | ||||||||||
| クォータの種類 | ◉ ソフト クォータ(S) | ||||||||||
| 通知のしきい値 |
|
| No. | 項目 | 設定内容 |
|---|---|---|
| 1 | テンプレート名 | 350MB共有の監視 |
| 2 | 制限値 | 350 MB |
| 3 | OK | 変更を保存します。続いて、既存のクォータにどう反映するかを聞かれます。 |
すると、変えたテンプレートを、どの既存のクォータに反映するかを聞かれます。どれを選んでも、反映されたクォータはテンプレートの設定で上書きされます。今回は、元のテンプレートに一致するクォータだけに反映します。
| 1適用方法 | ◉ 元のテンプレートに一致する取得したクォータのみにテンプレートを適用する(O) |
| ○ 取得したクォータすべてにテンプレートを適用する(A) | |
| ○ 取得したクォータにテンプレートを適用しない(N) |
| 選択肢 | 反映されるクォータ | PowerShell(Set-FsrmQuotaTemplate) |
|---|---|---|
| 1 元のテンプレートに一致する取得したクォータのみに適用 | テンプレートの一致が「はい」のクォータだけ | -UpdateDerivedMatching |
| 取得したクォータすべてに適用 | 個別に変えたものも含め、そのテンプレートから作ったすべてのクォータ | -UpdateDerived |
| 取得したクォータに適用しない | なし(テンプレートだけが変わる) | どちらも付けない |
2 の OK で確定します。
結果を見ると、テンプレートの一致が「はい」のクォータだけに、変更が反映されています。
| クォータのパス | 使用率 (%) | 制限 | クォータの種類 | ソース テンプレート | テンプレートの一致 |
|---|---|---|---|---|---|
| ソース テンプレート: 300MB共有の監視 (1 アイテム) | |||||
| C:\Sales-Data | 125% | 400 MB | ソフト | 300MB共有の監視 | 1いいえ |
| ソース テンプレート: 350MB共有の監視 (2 アイテム) | |||||
| C:\Manager-Data | 0% | 350 MB | ソフト | 350MB共有の監視 | 2はい |
| C:\Customer-Data | 0% | 350 MB | ソフト | 350MB共有の監視 | はい |
| No. | 表示 | 意味 |
|---|---|---|
| 1 | Sales-Data(いいえ) | 個別に 400 MB へ変えていたので、テンプレートの変更は反映されていません。ソース テンプレートの表示も変更前の名前のままです。 |
| 2 | Manager-Data / Customer-Data(はい) | テンプレートの変更が反映され、350 MB、ソース テンプレートは 350MB共有の監視 になりました。 |
まとめ
| 確かめたこと | 結果 |
|---|---|
| ハードクォータ(100 MB) | 99 MB までは保存でき、そこへ 1 MB を足す保存はエラーになった |
| ソフトクォータ(500 MB) | 制限値を超えても保存でき、100% と 120% のしきい値でイベントログ(SRMSVC 12325)が出た |
| カスタムテンプレート | 制限値やしきい値を自分で決めて、テンプレートとして保存できた |
| テンプレートを使わないクォータ | ソース テンプレートが空欄のクォータになった |
| クォータを個別に変更 | テンプレートの一致が「いいえ」になった |
| テンプレートの変更 | 「一致するクォータのみ」を選ぶと、一致が「はい」のクォータだけに反映された |
- FSRM が扱えるのは NTFS のボリュームだけで、ReFS のボリュームには使えません。
- PowerShell では、FileServerResourceManager モジュールの
New-FsrmQuotaやSet-FsrmQuotaTemplateなどで同じ設定ができます。 - Windows Server 2019 の延長サポートは 2029年1月9日までです。
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