Intune – コンプライアンスポリシーの通知と動作確認

Intune では、デバイスがコンプライアンス違反(非準拠)になったときに、そのことをエンドユーザーにメールで通知できます。通知は、コンプライアンス ポリシーの「コンプライアンス非対応に対するアクション」として設定します。

この記事では、通知メッセージのテンプレートを作成し、コンプライアンス ポリシーのアクションに追加して、非準拠になったデバイスのユーザーにメールが届くことを確認します。

この記事でわかること
  1. 通知メッセージ テンプレートの作成手順
  2. コンプライアンス ポリシーに「メールをエンド ユーザーに送信する」アクションを追加する手順
  3. 非準拠になったときに届くメールの内容

非準拠を通知するしくみ

Win11-1ファイアウォール無効(非準拠)エンドユーザーIntuneコンプライアンス違反を検知1デバイスの状態をチェック2メールで通知
図1 この記事の構成

Intune は、コンプライアンス ポリシーでデバイスの状態をチェックし、要件を満たさないデバイスを非準拠と判定します。非準拠になったときに何をするかは、ポリシーの「コンプライアンス非対応に対するアクション」で決めます。アクションは、非準拠になってからの日数(スケジュール)で実行されます。

非準拠を検知0日目N日後(猶予期間のあと)時間今回の設定(0日)・デバイスに非準拠のマークを付ける(既定)・メールをエンド ユーザーに送信する (必要なら追加の受信者にも)必要に応じて足せるアクション・エンド ユーザーにプッシュ通知を送る・デバイスを削除するリストに追加する・リモート ロック(モバイル OS など)
図2 コンプライアンス非対応に対するアクション

コンプライアンス ポリシーは、次の記事の設定ができているものとします。先に読んでおくと流れがつかみやすくなります。

>> 参考記事:【Intune】コンプライアンスポリシーの設定と動作確認(Windows)

Windows デバイスに、ファイアウォールが有効であることを求めるコンプライアンス ポリシー(ComplianceDemoPolicy)を割り当てています。デバイスでファイアウォールを無効にすると、コンプライアンス状態は非準拠になります。

通知メッセージ テンプレートの作成

Microsoft Intune 管理センター(https://intune.microsoft.com/)にサインインし、デバイス ›› ポリシー ›› コンプライアンス ポリシー を開きます。「通知」をクリックし、「通知の作成」をクリックします。

現在のメニュー

現在の Microsoft Learn の手順では、通知の作成は エンドポイント セキュリティ ›› デバイス コンプライアンス ›› 通知 ›› 通知の作成(または デバイス ›› コンプライアンス の「通知」タブ)の道筋で案内されています。

画面イメージについて

この記事の画面は、実際の画面ではなく、検証時の画面から設定する項目(見るポイント)を抜き出して描いたイメージです。バージョンによって、項目の並びや表記は変わります。

名前とヘッダー・フッターを設定する

「不適合通知を作成する」の「基本」で、任意の名前を入力して「次へ」をクリックします。今回は ComplianceDemoNotification とします。

「ヘッダーとフッターの設定」では、メールに会社のロゴや会社名などを表示するかを選べます。表示する内容は、Intune のテナント管理のカスタマイズ(ポータル サイトのブランド)の設定から取られます。今回は既定のまま「次へ」をクリックします。

Microsoft Intune 管理センター画面イメージ
通知 ›› 不適合通知を作成する
1. 基本
1名前ComplianceDemoNotification
2. ヘッダーとフッターの設定
2会社のロゴを表示する(メールのヘッダー)◉ 有効にする○ 無効にする
会社名を表示する(メールのフッター)◉ 有効にする○ 無効にする
デバイスの詳細を表示する(メールのフッター)◉ 有効にする
⋮ (中略)
前へ3次へ
図3 基本とヘッダー・フッターの設定(実際の画面ではなく、設定項目のポイントを示したイメージです)
No.項目設定内容
1名前任意。今回は ComplianceDemoNotification
2ヘッダーとフッター既定のまま(いずれも有効)。「デバイスの詳細を表示する」が有効なので、メールに非準拠のデバイスの情報が入る
3次へ通知メッセージ テンプレートに進む

メッセージを作成する

「通知メッセージ テンプレート」で「追加」をクリックします。ロケール(Locale)を Japanese にし、件名(Subject)とメッセージ(Message)を入力します。「既定のロケールに設定(Set to default locale)」をオンにして「Save」をクリックし、一覧に追加されたことを確認して「次へ」をクリックします。

Microsoft Intune 管理センター画面イメージ
不適合通知を作成する ›› 通知メッセージ テンプレート ›› 追加
1LocaleJapanese
2Subjectコンプライアンス違反
Messageデバイスの設定を見直してください。
Raw HTML editorOff
3Set to default localeオン
SaveCancel
追加後の一覧
ロケール件名メッセージ既定である
日本語コンプライアンス違反デバイスの設定を見直してください。true
図4 通知メッセージの追加(実際の画面ではなく、設定項目のポイントを示したイメージです)
No.項目設定内容
1LocaleJapanese。ロケールごとにメッセージを作ると、ユーザーの優先言語に合ったメッセージが送られる
2Subject/Messageメールの件名と本文。件名は78文字、本文は2,000文字まで
3Set to default localeオン。ユーザーの言語に合うメッセージがないときに使われる既定のメッセージにする
変数を使う

件名と本文には、{{UserName}}(ユーザー名)、{{DeviceName}}(デバイス名)、{{OSAndVersion}}(OS とバージョン)などの変数を入れて、メールの内容をデバイスごとに変えることもできます。

確認して作成する

「確認および作成」で内容を確認し、「作成」をクリックします。通知の一覧に ComplianceDemoNotification が登録されます。

Microsoft Intune 管理センター画面イメージ
コンプライアンス ポリシー ›› 通知
表示名最終変更日時
1ComplianceDemoNotification2024/02/11 17:02
図5 通知の一覧(実際の画面ではなく、表示のポイントを示したイメージです)
No.表示意味
1ComplianceDemoNotification作成した通知メッセージ テンプレート。コンプライアンス ポリシーのアクションから選べるようになった

コンプライアンス ポリシーへの適用

作成した通知を、次の記事で作成したコンプライアンス ポリシー(ComplianceDemoPolicy)のアクションに追加します。

>> 参考記事:【Intune】コンプライアンスポリシーの設定と動作確認(Windows)

メール送信のアクションを追加する

デバイス ›› ポリシー ›› コンプライアンス ポリシー で ComplianceDemoPolicy をクリックします。「プロパティ」タブの「コンプライアンス非対応に対するアクション」で「編集」をクリックすると、既定のアクション「デバイスに非準拠のマークを付ける(即時)」が表示されます。

次の行の「アクション」で「メールをエンド ユーザーに送信する」を選びます。今回はすぐに通知するため、スケジュール(コンプライアンス違反となってからの日数)を 0 にします。「メッセージ テンプレート」の「1 つも選択されていません」をクリックし、ComplianceDemoNotification を選んで「選択」をクリックします。

Microsoft Intune 管理センター画面イメージ
ComplianceDemoPolicy ›› コンプライアンス非対応に対するアクション
準拠していないデバイスでのアクションのシーケンスを指定する
アクションスケジュール
(コンプライアンス違反となってからの日数)
メッセージ
テンプレート
追加の受信者
(電子メールによる)
デバイスに非準拠のマークを付ける即時
1メールをエンド ユーザーに送信する203選択済み1 つも選択されていません
4レビューと保存キャンセル
図6 コンプライアンス非対応に対するアクション(実際の画面ではなく、設定項目のポイントを示したイメージです)
No.項目設定内容
1アクションメールをエンド ユーザーに送信する。ほかに「デバイスを削除するリストに追加する」なども選べる
2スケジュール0(非準拠になったらすぐ)。日数を入れると、その日数のあとに実行される
3メッセージ テンプレートComplianceDemoNotification を選ぶ
4レビューと保存追加の受信者(Entra のグループ)は今回は設定しない。次の画面で「保存」をクリックする

「レビューと保存」の概要で、アクションが「デバイスに非準拠のマークを付ける(即時)」と「メールをエンド ユーザーに送信する(即時、メッセージ テンプレート:選択済み)」の2つになっていることを確認し、「保存」をクリックします。

動作確認

最初は、Win11-1 のコンプライアンス状態は「準拠している」です。コンプライアンス違反にするため、Win11-1 で Windows Defender ファイアウォールを無効にします。しばらくすると、コンプライアンス状態が「準拠していない」に変わりました。

Win11-1 Windows Defender ファイアウォール画面イメージ
Windows Defender ファイアウォールによる PC の保護
■ プライベート ネットワーク(R)接続されていません
1■ ゲストまたはパブリック ネットワーク(P)接続済み
Windows Defender ファイアウォールの状態無効
図7 ファイアウォールを無効にしたところ(実際の画面ではなく、表示のポイントを示したイメージです)
Microsoft Intune 管理センター画面イメージ
デバイス ›› Windows デバイス
デバイス名管理者所有権コンプライアンス
無効にする前Win11-1Intune企業2 準拠している
無効にした後Win11-1Intune企業3 準拠していない
図8 Win11-1 のコンプライアンス状態の変化(実際の画面ではなく、表示のポイントを示したイメージです)
No.表示意味
1ファイアウォールの状態:無効(赤)接続中のパブリック ネットワークで、ファイアウォールが無効になっている
2準拠している(緑)ファイアウォールが有効で、コンプライアンス ポリシーを満たしている
3準拠していない(赤)ファイアウォールが無効になり、非準拠と判定された

あわせて、エンドユーザーに次のメールが届きました。件名と本文はテンプレートで設定したもので、その下にデバイスの詳細が入っています。

エンドユーザーのメール画面イメージ
差出人Microsoft <microsoft-noreply@microsoft.com>
宛先(伏せています)
受信日時2024/02/11 (日) 19:30
1件名(見出し)コンプライアンス違反
本文デバイスの設定を見直してください。
デバイスの詳細:
2OS バージョン10.0.22000.2538
モデルVirtual Machine
シリアル番号(伏せています)
デバイス名Win11-1
図9 非準拠の通知メール(実際の画面ではなく、表示のポイントを示したイメージです)
No.表示意味
1コンプライアンス違反/デバイスの設定を見直してください。通知メッセージ テンプレートで設定した件名と本文
2デバイスの詳細Intune が入れる非準拠のデバイスの情報(OS バージョン、モデル、シリアル番号、デバイス名)
メールが届かないとき
  • 通知メールは microsoft-noreply@microsoft.com から送られます。メールボックスのポリシーなどで、このアドレスからのメールを止めていないか確認します。
  • 宛先は、ユーザーの UPN ではなく、ユーザーのプロファイルに登録されたメール アドレスです。メール アドレスが登録されていないと、メールは送られません。
  • Microsoft Learn では、通知メールは非準拠になってから6時間以内に送られる想定とされています。すぐに届かなくても、しばらく待ってから確認します。

まとめ

項目今回の設定・結果
通知の名前ComplianceDemoNotification
ヘッダーとフッター既定のまま(会社のロゴ、会社名、デバイスの詳細を表示)
メッセージロケール Japanese(既定)、件名「コンプライアンス違反」、本文「デバイスの設定を見直してください。」
適用したポリシーComplianceDemoPolicy(ファイアウォールが有効であること)
アクションメールをエンド ユーザーに送信する、スケジュール 0日(即時)
結果ファイアウォールを無効にして非準拠になると、件名・本文とデバイスの詳細が入ったメールが届いた

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