【スパニングツリー】ポート識別子をわかりやすく解説

 前の記事で書いたように、スイッチはルートブリッジに一番近いパスを見つける必要があり、ルートポートにも指定ポートにもならないポートがブロッキングポートになります。

 では、以下のような構成の場合はどうなるのでしょうか。

 スイッチ間が2本接続されていて、ループ接続になっています。 ただ、SW2から見ると、2つのリンクともルートブリッジまでのコストは同じです。

 このような場合に、ポート識別子を使用します。ポート識別子は、ポート優先度とインタフェースIDを組み合わせて表現されます。

ポート識別子=ポート優先度+インターフェースID

 全てのインタフェースでポート優先度は同じ値(デフォルト値128)です。 ポート優先度は0〜240の16の倍数で設定でき、値が小さい方が優先度は高くなります。

 ポート優先度も同じであれば、最後のタイブレークとして、インタフェースIDにより決まります。基本的に、インタフェース番号の小さい方が優先度が高くなります。

 例えば、SW2の接続ポートが Fa0/1とFa0/2であれば、Fa0/1の方が優先度が高いため、Fa0/2がブロッキングされます。

 最後までお読み頂きありがとうございました。

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