【Fortigate】送信元NATと動作確認 FortiOS6.4.3

Fortigateで実現する送信元NATは、ファイアウォールポリシーの中で設定します。 送信元NATを使用する場合は、送信元IPアドレスを発信インタフェースのIPアドレスにアドレス変換する場合と、IPプールアドレスといって、定義したIPアドレス範囲に変換させる場合があります。 この記事では、その設定と動作確認をしてみます。

まず、前準備として、ログ&レポート >> 転送トラフィックに移動し、カラムの中に、送信元ポート、送信元NATIP、送信元NATポートを追加します。 これにより、元々の送信元IPアドレス、ポート番号がどのように変換されるのかが確認できます。カラムの表示順番も変更するとなお見やすくなります。  

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発信インタフェースのアドレスを使用

Fortigateのインターネット側のインタフェースアドレスは10.0.0.122とします。 ここでは、端末(IPアドレス:10.0.1.26)からインターネットへアクセスする際に、送信元IPアドレスを10.0.0.122に変換します。

ポリシー&オブジェクト >> ファイアウォールポリシー より、端末からインターネットへのポリシーへ移動します。 以下の通り、NAT有効にし、IPプール設定発信インタフェースのアドレスを使用に設定します。

では、端末からインターネットへアクセスし、ログ&レポート >> 転送トラフィックでアドレス変換されているか確認します。

送信元アドレス10.0.1.26が発信インタフェースである10.0.0.122に変換されていることが確認できます。

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ダイナミックIPプールを使用

次に、発信インタフェースのIPアドレスではなく、任意に設定したIPアドレス範囲をIPプールアドレスとして設定し、そのIPアドレスに変換してみます。

今回はIPプールアドレスとして、10.0.0.200を設定し、10.0.1.26からインターネットへの通信の送信元IPアドレスをこのプールアドレスである10.0.0.200に変換します。

ポリシー&オブジェクト >> ファイアウォールポリシー より、端末からインターネットへのポリシーへ移動します。 以下の画面の通り、NAT有効にし、IPプール設定ダイナミックIPプールを使うに設定します。

次にをクリックすることで、右側にプールアドレスの設定画面が表示されます。そこで新規作成をクリックします。

以下の画面が表示されます。

  • 名前;任意の名前。ここではNAPTとします。
  • タイプオーバーロードを選択します。
  • 外部IPアドレス/範囲:アドレス範囲を指定します。今回は、10.0.0.200に変換しますので、10.0.0.200-10.0.0.200と設定します。

以下の通り、NAPTが登録されていることを確認した上で、OKをクリックし、ポリシーに設定を反映します。

では、端末からインターネットへアクセスし、ログ&レポート >> 転送トラフィックでアドレス変換されているか確認します。

送信元アドレス10.0.1.26がプールアドレスに設定した10.0.0.200に変換されていることが確認できます。

バーチャルIPによる宛先NATに関する記事は以下を参照してください。

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参考

  • Static SNAT
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