【Windows Server 2019】Active Directory ごみ箱機能と動作確認

Active Directoryで管理されるユーザやコンピュータなどのオブジェクトを誤って削除すると、復元することができなくなります

誤って削除しても一定期間は復元できるにするには、ごみ箱機能を有効にする必要があります。

今回は、ごみ箱機能を有効にし、誤って削除したユーザを復元する手順を確認します。

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ごみ箱機能の有効化

ドメインコントローラで、サーバマネージャー >> ツール >> Active Directory 管理センター をクリックします。

左側のペインでドメイン(今回はhirotanoblog.local)を選択して、右ペインの ごみ箱の有効化 をクリックします。

ごみ箱機能を一度、有効化すると、無効化することができなくなります。OKをクリックします。

複数のドメインコントローラがある場合は、変更内容が複製されます。OKをクリックします。

Active Direvtory管理センターを更新すると、ごみ箱の有効化 がグレーアウトされています。

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動作確認

ユーザを削除

営業部OUに設定済みのユーザ yamada (山田 一郎)を誤って削除したとし、復元を試みます。

まず、本当に削除したユーザが復元されているのか確認するために、yamadaSID(Security Identifier、セキュリティ識別子)を事前に確認します。

コマンドプロンプトより、 wmic useraccount get name,sid と入力すると、登録されているユーザのSID一覧が表示されます。

では、ユーザ yamadaを削除してみます。

Active Directory ユーザーとコンピュータ より、ユーザ yamada  (名前;山田 一郎)を選択後、右クリックで、削除 をクリックします。

削除の実行確認が表示されるので、はい をクリックします。

以下の通り、リストから消去されます。

コマンドプロンプトより、 wmic useraccount get name,sid と入力すると、yamada が削除されていることが確認できます。

オブジェクトの復元

削除されたオブジェクトはActive Directory管理センターより復元できます。 Active Direcory 管理センターからドメインを選択し、Deleted Objects をクリックします。

先ほど削除したユーザ yamada が リストされています。 選択後、右クリックして、復元をクリックします。

クリック後、リストから消去されます。

Active Directory ユーザとコンピュータ より、ユーザ yamada  (名前;山田 一郎)が元のOU(営業部)に再度リストされていることが確認できます

コマンドプロンプトでも、ユーザ  yamada が元のSIDで復元されていることが確認できます。

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