Windows Server バックアップ 動作確認(バックアップ・リストア)

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Windows Server には、OS 標準のバックアップ ツール「Windows Server バックアップ」があります。高機能なサードパーティー製のバックアップ ツールもありますが、標準のツールでもファイル単位のバックアップやサーバー全体のバックアップを簡単に取れるので、商用環境でもよく使われています。この記事では、Windows Server 2019 のサーバー全体のバックアップを取り、別のマシンへリストア(復元)するまでの設定と動作を確認します。

この記事でわかること
  1. Windows Server バックアップを機能として追加する
  2. サーバー全体を毎日、バックアップ専用のハードディスクにバックアップする
  3. 同じスケジュールを、共有フォルダーへのバックアップに変更する
  4. 別のマシンへ、ハードディスクのバックアップからリストアする
  5. 別のマシンへ、共有フォルダーのバックアップからリストアする(回復環境で IP アドレスを設定する)

バックアップ環境

Hyper-V 上に Windows Server 2019 の仮想マシン(ホスト名:win2019-backup)を作成します。システム領域の C ドライブに加えてハードドライブを2つ追加し、それぞれ E ドライブ、F ドライブとしてパーティションを作成しています。

リストアできたかを確かめるため、C ドライブ(デスクトップ)、E ドライブ、F ドライブのそれぞれにテキストファイルを保存しておきます。バックアップは、サーバー全体をバックアップ専用のハードディスクに取る方法と、別のサーバーの共有フォルダーに取る方法の2つを試します。

バックアップ対象(サーバー全体) C:Cドライブデータ.txt E:Eドライブデータ.txt F:Fドライブデータ.txt EFI システム パーティション、 システム状態、回復 なども含む win2019- backup STEP 2 ディスク 3 バックアップ専用ディスク 毎日 22:30 に実行 STEP 3 共有フォルダー \\10.10.1.1\backup 毎日 23:00 / 最新の1つだけ保持
図1 バックアップ環境とバックアップ先
画面イメージについて

この記事の画面は、実際の画面ではなく、検証時の画面から設定する項目(見るポイント)を抜き出して描いたイメージです。バージョンによって、項目の並びや表記は変わります。

win2019-backup のデスクトップとエクスプローラー画面イメージ
場所名前種類
1デスクトップ(C ドライブ)Cドライブデータテキスト ドキュメント
PC › ボリューム (E:)Eドライブデータテキスト ドキュメント
PC › ボリューム (F:)Fドライブデータテキスト ドキュメント
図2 リストアの確認用に置いたファイル(実際の画面ではなく、表示のポイントを示したイメージです)
No.表示意味
1Cドライブデータ ほかC、E、F の各ドライブに1つずつ置いたテキストファイル。リストア後に同じファイルがあるかを確かめる

バックアップ先の種類

Windows Server バックアップでスケジュールを組むと、保存先を次の3つから選びます。この記事では、1つ目と3つ目を使います。それぞれの説明は、ウィザードの「作成先の種類の指定」に表示される内容に沿っています。

保存先特徴注意すること
バックアップ専用のハードディスク(推奨)最も安全にバックアップを保存できるディスクは初期化され、バックアップ専用になる。エクスプローラーには表示されなくなる
ボリュームディスク全体をバックアップ専用にできないときに使うバックアップの保存中、そのボリュームの性能が最大 200% 低下することがある
共有ネットワーク フォルダーバックアップをサーバーの外に保存できる新しいバックアップで前のバックアップが上書きされ、保持されるのは最新の1つだけ

Windows Server バックアップのインストール

機能を追加する

Windows Server バックアップは、サーバー マネージャー ›› ツール ›› Windows Server バックアップ から起動できます。ただし、既定ではインストールされていないため、起動すると次のメッセージが表示されます。

wbadmin – [Windows Server バックアップ (ローカル)\ローカル バックアップ]画面イメージ
ローカル バックアップ
このアプリケーションを使用して、単発のバックアップを実行したり、定期的なバックアップのスケジュールを指定したりできます。
1ⓘ このコンピューターには Windows Server バックアップがインストールされていません。Windows Server バックアップをインストールするには、サーバー マネージャーから [役割と機能の追加] を選択し、ウィザードの指示に従って [Windows Server バックアップ] を選択します。
図3 インストール前の表示(実際の画面ではなく、表示のポイントを示したイメージです)
No.表示意味
1インストールされていません管理画面だけが開き、機能本体は入っていない。役割と機能の追加でインストールする

サーバー マネージャーで 管理 ›› 役割と機能の追加 をクリックし、ウィザードを進めます。「開始する前に」は 次へ、「インストールの種類」は「役割ベースまたは機能ベースのインストール」が選ばれていることを確かめて 次へ、「サーバーの選択」と「サーバーの役割」はそのまま 次へ をクリックします。「機能の選択」で「Windows Server バックアップ」にチェックを入れ、次へ をクリックします。

役割と機能の追加ウィザード画面イメージ
開始する前に ›› インストールの種類 ›› サーバーの選択 ›› サーバーの役割 ›› 機能
機能の選択 対象サーバー:win2019-backup
機能
☐ Windows Search サービス
1☑ Windows Server バックアップ
☐ Windows Server 移行ツール
☐ Windows Subsystem for Linux
< 前へ(P)2次へ(N) >インストール(I)キャンセル
図4 機能の選択(実際の画面ではなく、設定項目のポイントを示したイメージです)
No.項目設定内容
1Windows Server バックアップチェックを入れる
2次へ確認画面に進む

確認画面で インストール をクリックすると、インストールが始まります。しばらくすると「win2019-backup でインストールが正常に完了しました。」と表示されるので、閉じる をクリックします。Windows Server バックアップを起動し直し、「ローカル バックアップ」に「前回のバックアップの状態」「次回のバックアップの時間」「利用可能なバックアップの数」の欄が表示されれば、インストールは完了です(バックアップ前なので、値は「-」です)。

バックアップ

ここでは、1日1回のスケジュールで、サーバー全体をハードディスクにバックアップします。そのあと、同じスケジュールの保存先を共有フォルダーに変更してバックアップします。

サーバー全体をハードディスクにバックアップする

まず、バックアップ用のハードディスク(USB 接続のディスクなど)をサーバーに接続し、OS に認識させておきます。今回はハードドライブを1つ追加し、ディスクの管理 でオンラインにして初期化しました。パーティションは作らず、未割り当てのままにしておきます。

ディスクの管理画面イメージ
ディスク状態ボリューム
ディスク 0ベーシック 126.98 GB オンライン499 MB 回復パーティション / 99 MB EFI システム / (C:) 126.40 GB NTFS
ディスク 1ベーシック 126.98 GB オンラインボリューム (E:) 126.98 GB NTFS
ディスク 2ベーシック 126.98 GB オンラインボリューム (F:) 126.98 GB NTFS
1ディスク 3ベーシック 126.98 GB オンライン126.98 GB 未割り当て
図5 バックアップ用に追加したディスク(実際の画面ではなく、表示のポイントを示したイメージです)
No.表示意味
1ディスク 3(未割り当て)バックアップ専用にするディスク。オンライン・初期化済みで、ボリュームはまだない

Windows Server バックアップで、Windows Server バックアップ (ローカル) ›› ローカル バックアップ を右クリックし、バックアップ スケジュール をクリックします。バックアップ スケジュール ウィザードが開くので、「はじめに」は 次へ をクリックします。

「バックアップの構成の選択」で「サーバー全体(推奨)」を選び、次へ をクリックします。サーバー全体を選ぶと、サーバーのデータ、アプリケーション、システムの状態がすべてバックアップされ、別のマシンへのリストア(ベア メタル回復)にも使えます。

バックアップ スケジュール ウィザード画面イメージ
はじめに ›› バックアップの構成の選択
1構成の種類◉ サーバー全体 (推奨)(U)
サーバー データ、アプリケーション、およびシステムの状態をすべてバックアップします。
バックアップ サイズ:10.74 GB
○ カスタム(C)
バックアップするボリュームやファイルを選択します。
< 前へ(P)2次へ(N) >完了(F)キャンセル
図6 バックアップの構成の選択(実際の画面ではなく、設定項目のポイントを示したイメージです)
No.項目設定内容
1構成の種類サーバー全体(推奨)。今回のバックアップ サイズは 10.74 GB
2次へ時間の指定に進む

「バックアップの時間の指定」で、バックアップを実行する頻度と時刻を設定します。今回は「1日1回」を選び、時刻は 22:30 にします。時刻は 0:00 から 30 分単位で選べます。1日に複数回実行したい場合は「1日複数回」を選び、左の「指定可能な時間」から時刻を選んで 追加 をクリックします。設定したら 次へ をクリックします。

バックアップ スケジュール ウィザード画面イメージ
… ›› バックアップの構成の選択 ›› バックアップの時間の指定
1頻度◉ 1日1回(O)
時刻の選択(E)22:30
○ 1日複数回(M)
指定可能な時間0:00
0:30
1:00
1:30
⋮
スケジュールされた時 
< 前へ(P)2次へ(N) >完了(F)キャンセル
図7 バックアップの時間の指定(実際の画面ではなく、設定項目のポイントを示したイメージです)
No.項目設定内容
11日1回、時刻の選択22:30。時刻は 30 分単位で選ぶ
2次へ作成先の種類の指定に進む

「作成先の種類の指定」で「バックアップ専用のハードディスクにバックアップする(推奨)」を選び、次へ をクリックします。

バックアップ スケジュール ウィザード画面イメージ
… ›› バックアップの時間の指定 ›› 作成先の種類の指定
1保存場所◉ バックアップ専用のハードディスクにバックアップする (推奨)(B)
このオプションを選択すると、最も安全にバックアップを保存できます。使用するハードディスクは初期化されて、バックアップの保存専用になります。
○ ボリュームにバックアップする(V)
このオプションは、ディスク全体をバックアップ専用として使用できない場合に選択します。ボリュームがバックアップの保存に使用されている間、ボリュームのパフォーマンスは最大 200% 低下する可能性があります。同じボリュームに他のサーバー データを保存しないことをお勧めします。
○ 共有ネットワーク フォルダーにバックアップする(E)
このオプションは、バックアップをサーバーのローカルに保存しない場合に選択します。新しいバックアップを作成すると前のバックアップが上書きされるため、一度に保持されるバックアップは 1 つのみになります。
< 前へ(P)2次へ(N) >完了(F)キャンセル
図8 作成先の種類の指定(実際の画面ではなく、設定項目のポイントを示したイメージです)
No.項目設定内容
1保存場所バックアップ専用のハードディスクにバックアップする(推奨)
2次へ作成先ディスクの選択に進む

「作成先ディスクの選択」では、最初は利用可能なディスクの一覧が空で、「外部ディスクまたはユニバーサル シリアル バス (USB) ポートや IEEE 1394 ポートに接続されているディスクは見つかりませんでした。」と表示されます。既定では、バックアップに使われる可能性が高い外部ディスクだけが表示されるためです。すべての使用可能なディスクを表示 をクリックし、ボリュームの割り当てがないディスク 3 にチェックを入れて OK をクリックします。

すべての使用可能なディスクを表示画面イメージ
ディスク名前サイズ使用領域ボリューム
☐ 1Microsoft Virtu…127.00 GB119.78 MBE:\
☐ 2Microsoft Virtu…127.00 GB119.78 MBF:\
1☑ 3Microsoft Virtu…127.00 GB16.00 MB
2OK(O)キャンセル(C)
図9 バックアップ先のディスクを選ぶ(実際の画面ではなく、設定項目のポイントを示したイメージです)
No.項目設定内容
1ディスク 3チェックを入れる。ボリュームのないディスクを選ぶ
2OKウィザードの一覧にディスク 3 が表示される

ウィザードの「利用可能なディスク」にディスク 3 が表示されるので、もう一度チェックを入れて 次へ をクリックします。選んだディスクが再フォーマットされることを知らせるメッセージが表示されます。ディスク上のデータはすべて消えるので、間違ったディスクを選んでいないかを確かめてから はい をクリックします。

Windows Server バックアップ画面イメージ
1⚠ ウィザードを終了すると、選択したディスクは再フォーマットされ、そのディスク上にある既存のボリュームおよびデータはすべて削除されます。障害対策を目的としてバックアップをオフサイトに移動できるようにするため、また、バックアップの整合性を確保するために、選択したディスク全体がバックアップの保存専用となり、エクスプローラーには表示されなくなります。
選択したディスクを使用するには、[はい] をクリックしてください。
2はい(Y)いいえ(N)
図10 ディスクの再フォーマットの確認(実際の画面ではなく、表示のポイントを示したイメージです)
No.表示意味
1再フォーマットされ…削除されます選んだディスクはバックアップ専用になり、エクスプローラーには表示されなくなる
2はいディスク 3 をバックアップ先にする

確認画面が表示されるので、内容を確かめて 完了 をクリックします。

バックアップ スケジュール ウィザード画面イメージ
… ›› バックアップ先の保存または… ›› 確認
1バックアップの時間22:30
除外ファイルなし
詳細オプションVSS 完全バックアップ
2バックアップ先
名前ラベルサイズ使用領域
Microsoft Virt…win2019 2022_…127.00 GB119.75 MB
バックアップ項目EFI システム パーティション、システム状態、ベア メタル回復、ボリューム (E:) …
< 前へ(P)3完了(F)キャンセル
図11 スケジュールの確認(実際の画面ではなく、表示のポイントを示したイメージです)
No.表示意味
1バックアップの時間:22:30毎日 22:30 に実行される
2バックアップ先フォーマットされたディスク 3。ラベルはサーバー名と日時を含む名前(あとの画面では win2019 2022_10_10 22:13 DISK_01)になる
3完了スケジュールを作成する

「状態:バックアップ スケジュールが作成されました。」と表示されたら 閉じる をクリックします。Windows Server バックアップの「状態」で、次回のバックアップが「スケジュール済み」、時刻が 2022/10/10 22:30 になっていることを確かめます。

22:30 になるとバックアップが実行され、成功しました。

Windows Server バックアップ – ローカル バックアップ画面イメージ
メッセージ(先週からの活動。詳細を表示するには、メッセージをダブルクリックしてください)
時刻メッセージ説明
1ⓘ 2022/10/10 22:30バックアップ成功
状態
2最新のバックアップ 成功 時刻:2022/10/10 22:30
次回のバックアップスケジュール済み 時刻:2022/10/11 22:30
図12 ハードディスクへのバックアップの結果(実際の画面ではなく、表示のポイントを示したイメージです)
No.表示意味
12022/10/10 22:30 バックアップ 成功スケジュールどおりにバックアップが実行された
2最新のバックアップ:成功(緑のチェック)最新のバックアップが成功している。次回は翌日の 22:30

共有フォルダーにバックアップする

バックアップ対象とは別のサーバーに共有フォルダー(今回は \\10.10.1.1\backup)を作成し、win2019-backup からアクセスできることを確かめておきます。ここでは、STEP 2 で作ったスケジュールの保存先を、この共有フォルダーに変更します。

Windows Server バックアップ (ローカル) ›› ローカル バックアップ を右クリックし、バックアップ スケジュール をクリックします。すでにスケジュールがあるので、現在の設定が表示されます。「バックアップを変更する」を選び、次へ をクリックします。

バックアップ スケジュール ウィザード画面イメージ
スケジュールされたバックアップの設定の変更
現在の設定
バックアップ項目ベア メタル回復, システム状態, EFI システム パ…
除外ファイルなし
詳細オプションVSS 完全バックアップ
バックアップの時間毎日 22:30
バックアップ先win2019 2022_10_10 22:13 DISK_01
スケジュールされたバックアップのオプション
1オプション◉ バックアップを変更する(M)
バックアップする項目、時間、保存場所を変更します。
○ バックアップを停止する(S)
2次へ(N) >キャンセル
図13 スケジュールの変更(実際の画面ではなく、設定項目のポイントを示したイメージです)
No.項目設定内容
1バックアップを変更する選ぶ。項目、時間、保存場所を変更できる
2次へ構成の選択に進む

「バックアップの構成の選択」は STEP 2 と同じく「サーバー全体」を選びます。「バックアップの時間の指定」は「1日1回」で、時刻を 23:00 にします。「作成先の種類の指定」で「共有ネットワーク フォルダーにバックアップする」を選び、次へ をクリックします。

次の2つのメッセージが続けて表示されるので、どちらも OK をクリックします。1つ目は、保存先の種類を変えるとこれまでの保存先が削除される(スケジュールから外れる)という確認です。2つ目は、共有フォルダーでは最新のバックアップしか残らないという注意です。

Windows Server バックアップ画面イメージ
11つ目⚠ 選択したバックアップの保存先の種類は、現在の種類と異なります。ウィザードの終了時に、他の既存のバックアップの保存先がすべて削除されます。続行しますか?
22つ目⚠ リモート共有フォルダーを、スケジュールされたバックアップの保存先として使用する場合は、バックアップごとに以前のバックアップは消去され、最新のバックアップのみ利用できます。
3OK
図14 保存先を共有フォルダーに変えたときのメッセージ(実際の画面ではなく、表示のポイントを示したイメージです)
No.表示意味
1他の既存のバックアップの保存先がすべて削除されますディスク 3 はスケジュールの保存先から外れる
2最新のバックアップのみ利用できます共有フォルダーには1世代しか残らない
3OKそれぞれのメッセージで OK をクリックする

「リモート共有フォルダーの指定」で、場所に共有フォルダーのパス \\10.10.1.1\backup を入力し、次へ をクリックします。

バックアップ スケジュール ウィザード画面イメージ
… ›› 作成先の種類の指定 ›› リモート共有フォルダーの指定
1場所(L)\\10.10.1.1\backup
例: \\MyFileServer\SharedFolderName
バックアップするサーバー名を基にフォルダーが作成されます (例: MyServer-BackupFiles)。
アクセス制御○ 継承しない(D)
◉ 継承する(I)
このオプションを選択すると、指定したリモート共有フォルダーへのアクセス権を持つすべてのユーザーがバックアップにアクセスできます。
< 前へ(P)2次へ(N) >完了(F)キャンセル
図15 リモート共有フォルダーの指定(実際の画面ではなく、設定項目のポイントを示したイメージです)
No.項目設定内容
1場所\\10.10.1.1\backup。アクセス制御は、スケジュールでは「継承する」になる(「継承しない」は選べない)
2次へ資格情報の入力に進む

バックアップのスケジュールに使うユーザー名とパスワードを入力し、OK をクリックします。このアカウントには、共有フォルダーへの書き込み権限と、ローカル コンピューターの管理者(またはバックアップ オペレーター)の権限が必要です。

Windows セキュリティ – バックアップ スケジュールの登録画面イメージ
バックアップのスケジュールに使用するユーザー名とパスワードを入力してください。ユーザー アカウントは、ネットワーク共有に対する書き込みアクセス許可を持ち、ローカル コンピューターの管理者またはバックアップ オペレーターである必要があります。
1ユーザー名(伏せています)
パスワード●●●●●●●●
2OKキャンセル
図16 共有フォルダーの資格情報(実際の画面ではなく、設定項目のポイントを示したイメージです)
No.項目設定内容
1ユーザー名、パスワード共有フォルダーに書き込めて、ローカルの管理者またはバックアップ オペレーターであるアカウント
2OK確認画面に進む

確認画面で、バックアップの時間が 23:00、バックアップ先が \\10.10.1.1\backup になっていることを確かめ、完了 をクリックします。バックアップ項目には、EFI システム パーティション、システム状態、ベア メタル回復、ボリューム (E:)、ボリューム (F:)、ローカル ディスク (C:)、回復が並びます。スケジュールが変更されたら 閉じる をクリックします。

「状態」の次回のバックアップが 2022/10/10 23:00 になり、23:00 にバックアップが実行され、成功しました。

Windows Server バックアップ – ローカル バックアップ画面イメージ
メッセージ
時刻メッセージ説明
1ⓘ 2022/10/10 23:00バックアップ成功
ⓘ 2022/10/10 22:30バックアップ成功
状態
2最新のバックアップ 成功 時刻:2022/10/10 23:00
次回のバックアップスケジュール済み 時刻:2022/10/11 23:00
図17 共有フォルダーへのバックアップの結果(実際の画面ではなく、表示のポイントを示したイメージです)
No.表示意味
12022/10/10 23:00 バックアップ 成功共有フォルダーへのバックアップが実行された
2最新のバックアップ:成功(緑のチェック)次回は翌日の 23:00

共有フォルダーの中には WindowsImageBackup フォルダーができ、その下にホスト名(今回は win2019-backup)のフォルダーが作られて、バックアップデータが保存されています。

エクスプローラー画面イメージ
1ネットワーク › 10.10.1.1 › backup › WindowsImageBackup › win2019-backup    Backup 2022-10-10 140001      ファイル フォルダー    Catalog                       ファイル フォルダー    SPPMetadataCache              ファイル フォルダー    MediaId                       ファイル
図18 共有フォルダー内のバックアップデータ(実際の画面ではなく、表示のポイントを示したイメージです)
No.表示意味
1WindowsImageBackup › win2019-backupバックアップしたコンピューター名のフォルダー。リストアのときは、この構成のまま参照する
共有フォルダーへのバックアップの注意
  • 同じ共有フォルダーに同じコンピューターをバックアップすると、前回のバックアップは上書きされます。上書き中にバックアップが失敗すると、古いバックアップも新しいバックアップも使えなくなるおそれがあります。
  • 上書きによる失敗に備えるには、共有フォルダーの下にサブフォルダーを作ってバックアップを分けて保存します。この場合、共有フォルダーには2倍の空き容量が必要です。
  • 同じスケジュールは、コマンドの wbadmin enable backup でも設定できます(-addtarget で保存先、-schedule で時刻を指定します)。

リストア

新しくリストア用のマシンを作成し、上で取得したバックアップデータをリストアします。サーバー全体のバックアップからのリストア(ベア メタル回復)は、OS が起動していない状態で行います。リストア用のマシンに Windows Server 2019 のセットアップ ディスクを挿入し、DVD から起動させます。

リストア用のマシンには、元のサーバーと同じ数(今回は3台)の空のハードドライブを用意します。ハードディスクのバックアップからリストアする場合は、バックアップを取ったハードディスクもリストア用のマシンに接続しておきます。

リストア用マシン ハードドライブ 1〜3(空) 元と同じ台数・同じ容量以上 STEP 4 バックアップ取得済みの ハードドライブを接続する STEP 5 共有フォルダー \\10.10.1.1\backup 10.10.1.145 Windows Server 2019 のセットアップ ディスク DVD から起動し、回復環境でリストアする
図19 リストアの構成
リストア先のディスク

サーバー全体をリストアする場合、リストア先のディスクの数は元のサーバーと同じにし、それぞれ同じ容量以上にします。また、元のサーバーとリストア先は、どちらも UEFI か、どちらも BIOS にそろえます。

ハードディスクのバックアップからリストアする

マシンの電源を入れて Windows セットアップの画面を起動し、言語などはそのまま 次へ をクリックします。続けて コンピューターを修復する ›› トラブルシューティング ›› イメージでシステムを回復 の順にクリックします。

「コンピューター イメージの再適用」が起動し、接続したディスクからバックアップデータが自動的に見つかります。バックアップの日時とコンピューター名を確かめて、次へ をクリックします。

コンピューター イメージの再適用画面イメージ
システム イメージ バックアップの選択
1選択◉ 利用可能なシステム イメージのうち最新のものを使用する (推奨)(U)
場所win2019 2022_10_10 22:13 DISK_01 …
日付と時刻2022/10/10 22:30:03 (GMT+9:00)
コンピューターwin2019-backup
○ システム イメージを選択する(S)
< 戻る(B)2次へ(N) >キャンセル
図20 ハードディスク上のバックアップを選ぶ(実際の画面ではなく、表示のポイントを示したイメージです)
No.表示意味
1場所、日付と時刻、コンピューターディスク 3 にある 22:30 のバックアップ(win2019-backup)が見つかっている
2次へ復元方法の選択に進む

「他の復元方法を選択してください」では、「ディスクをフォーマットしてパーティションに再分割する」にチェックが入っています(変更できません)。そのまま 次へ をクリックします。

コンピューター イメージの再適用画面イメージ
他の復元方法を選択してください
1フォーマット☑ ディスクをフォーマットしてパーティションに再分割する(F)
既存のすべてのパーティションを削除し、システム イメージのレイアウトと一致するように、このコンピューター上のすべてのディスクを再フォーマットします。
☐ システム ドライブのみ復元する(O)
Windows の実行に必要なドライブだけをバックアップから復元します。別のデータ ドライブは復元されません。
ディスクの除外(E)…ドライバーのインストール(I)…詳細設定(A)…
< 戻る(B)2次へ(N) >キャンセル
図21 復元方法の選択(実際の画面ではなく、設定項目のポイントを示したイメージです)
No.項目設定内容
1ディスクをフォーマットしてパーティションに再分割するチェックが入った状態(グレー表示)。リストア先のディスクはすべて再フォーマットされる
2次へ最後の確認に進む

「コンピューターは、以下のシステム イメージから復元されます」と、日付と時刻(2022/10/10 22:30:03)、コンピューター(win2019-backup)、復元するドライブが表示されるので、完了 をクリックします。「復元されるすべてのディスクはフォーマットされ、システム イメージ内のレイアウトとデータによって置き換えられます。続行しますか?」と確認されるので、はい をクリックします。

「コンピューターをシステム イメージから復元しています。これには数分から数時間かかります。」と表示され、リストアが始まります。完了すると再起動を促されるので、今すぐ再起動する をクリックします(操作しなくても、しばらくすると自動的に再起動します)。

再起動すると、リストアされたマシンが起動します。デスクトップの Cドライブデータ、E ドライブの Eドライブデータ、F ドライブの Fドライブデータが元どおりにあることを確かめます。

リストア後のデスクトップとエクスプローラー画面イメージ
場所名前種類
1デスクトップ(C ドライブ)Cドライブデータテキスト ドキュメント
PC › ボリューム (E:)Eドライブデータテキスト ドキュメント
PC › ボリューム (F:)Fドライブデータテキスト ドキュメント
図22 リストア後のファイル(実際の画面ではなく、表示のポイントを示したイメージです)
No.表示意味
1Cドライブデータ ほかバックアップ前に置いたファイルが、3つのドライブとも復元されている

共有フォルダーのバックアップからリストアする

今度は、リストア用のマシンからネットワーク経由で共有フォルダーにアクセスし、バックアップデータからリストアします。ハードディスクのときと同じように、セットアップ ディスクから起動して 次へ ›› コンピューターを修復する ›› トラブルシューティング ›› イメージでシステムを回復 の順にクリックします。

ローカルにバックアップがないため、「このコンピューター上にシステム イメージが見つかりません。」と表示されます。キャンセル をクリックします。

共有フォルダーにアクセスするため、リストア用のマシンに IP アドレスを設定します。Shift + F10 キーを押してコマンド プロンプトを起動し、次の順に実行します。

コマンド何をするか
wpeutil InitializeNetworkネットワークのコンポーネントとドライバーを初期化する。結果が返るまで1分30秒ほどかかることがある
netsh interface ipv4 show interfaceIP アドレスを設定するインターフェースの番号(Idx)を確かめる。今回は 3
netsh interface ipv4 set address <番号> static <IP アドレス> <サブネット マスク> <デフォルト ゲートウェイ>IP アドレス(今回は 10.10.1.145/24)を設定する
ipconfig / ping 10.10.1.1設定した IP アドレスと、共有フォルダーのサーバーへの疎通を確かめる
管理者: X:\windows\system32\cmd.exe画面イメージ
Microsoft Windows [Version 10.0.17763.1158](c) 2018 Microsoft Corporation. All rights reserved. 1X:\Sources>wpeutil InitializeNetwork コマンドは正常に終了しました。 2X:\Sources>netsh interface ipv4 show interface Idx     Met         MTU          状態                名前---  ----------  ----------  ------------  ---------------------------  1          75  4294967295  connected     Loopback Pseudo-Interface 1  3          15        1500  connected     イーサネット 3X:\Sources>netsh interface ipv4 set address 3 static 10.10.1.145 255.255.255.0 10.10.1.254 4X:\Sources>ipconfig Windows IP 構成 イーサネット アダプター イーサネット:    接続固有の DNS サフィックス . . . . .:   リンクローカル IPv6 アドレス. . . . .: (伏せています)   IPv4 アドレス . . . . . . . . . . . .: 10.10.1.145   サブネット マスク . . . . . . . . . .: 255.255.255.0   デフォルト ゲートウェイ . . . . . . .: 10.10.1.254 5X:\Sources>ping 10.10.1.1 10.10.1.1 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:10.10.1.1 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=12810.10.1.1 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=12810.10.1.1 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=12810.10.1.1 からの応答: バイト数 =32 時間 <1ms TTL=128 10.10.1.1 の ping 統計:    パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):    最小 = 0ms、最大 = 0ms、平均 = 0ms
図23 回復環境のコマンド プロンプトで IP アドレスを設定する(実際の画面ではなく、表示のポイントを示したイメージです)
No.表示意味
1コマンドは正常に終了しました。ネットワークが初期化された
2Idx 3 イーサネットIP アドレスを設定するインターフェースの番号は 3
3set address 3 static …インターフェース 3 に 10.10.1.145/24、ゲートウェイ 10.10.1.254 を設定する
4IPv4 アドレス 10.10.1.145設定した IP アドレスが反映されている
5送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0共有フォルダーのサーバー(10.10.1.1)と通信できる
wpeutil InitializeNetwork に時間がかかる理由

wpeutil InitializeNetwork は、既定では IP アドレスを取得するまで待ってから終わります。DHCP サーバーがない環境では、この待ち時間のぶん結果が返るまで時間がかかります。待たずに終わらせたい場合は wpeutil InitializeNetwork /NoWait を使います。

コマンド プロンプトを閉じて、「コンピューター イメージの再適用」の画面に戻ります。「システム イメージを選択する」が選ばれていることを確かめて、次へ をクリックします。

コンピューター イメージの再適用画面イメージ
システム イメージ バックアップの選択
選択○ 利用可能なシステム イメージのうち最新のものを使用する (推奨)(U)
場所/日付と時刻/コンピューター:(空欄)
1◉ システム イメージを選択する(S)
< 戻る(B)2次へ(N) >キャンセル
図24 システム イメージを選択する(実際の画面ではなく、設定項目のポイントを示したイメージです)
No.項目設定内容
1システム イメージを選択する選ばれていることを確かめる。ローカルにバックアップがないので、上の選択肢はグレー表示
2次へバックアップの場所の選択に進む

「復元するコンピューターのバックアップの場所を選択してください」の一覧は空なので、詳細設定 ›› ネットワーク上のシステム イメージを検索する をクリックします。「ネットワークに接続しますか?」と確認されるので、はい をクリックします。復元中のコンピューターはセキュリティ更新プログラムが入っていない状態になるため、信頼できるネットワークに接続していることを確かめてから進めます。

ネットワーク フォルダーに共有フォルダーのパスを入力し、OK をクリックします。

コンピューター イメージの再適用画面イメージ
システム イメージの場所を指定してください。
1ネットワーク フォルダー(N)\\10.10.1.1\backup
例: \\サーバー\共有
2OKキャンセル
図25 ネットワーク フォルダーの指定(実際の画面ではなく、設定項目のポイントを示したイメージです)
No.項目設定内容
1ネットワーク フォルダー\\10.10.1.1\backup。WindowsImageBackup フォルダーがある共有フォルダーを指定する
2OK資格情報の入力に進む

共有フォルダーの資格情報を入力する画面が、コンソール形式で表示されます。ユーザー名とパスワードを入力し、OK を選びます。

“X:\Windows\System32\CredentialUIBroker.exe”画面イメージ
ネットワーク資格情報の入力次に接続するための資格情報を入力してください: 10.10.1.11ユーザー名 : (伏せています)パスワード : ********  資格情報を記憶する2OKキャンセル
図26 共有フォルダーの資格情報を入力する(実際の画面ではなく、設定項目のポイントを示したイメージです)
No.項目設定内容
1ユーザー名、パスワード共有フォルダーを読めるアカウント。ドメインのアカウントは「ドメイン名\ユーザー名」の形で入力する
2OK共有フォルダー内のバックアップを検索する

共有フォルダー内のバックアップの場所が表示されるので、選んで 次へ をクリックします。続けて、リストアするバックアップの日時を選んで 次へ をクリックします。

コンピューター イメージの再適用画面イメージ
復元するコンピューターのバックアップの場所を選択してください
現在のタイム ゾーン: GMT+9:00
場所最新のシステム イメージコンピューター
1\\10.10.1.1\backup\2022/10/10 23:00:01win2019-backup
復元するシステム イメージの日時を選択してください
\\10.10.1.1\backup\ の win2019-backup で利用可能なバックアップ
日付と時刻バックアップのドライブ
22022/10/10 23:00:01EFI システム パーティション, \\?\Volume{…
< 戻る(B)3次へ(N) >キャンセル
図27 共有フォルダー内のバックアップを選ぶ(実際の画面ではなく、表示のポイントを示したイメージです)
No.表示意味
1\\10.10.1.1\backup\ 、win2019-backup共有フォルダーにある win2019-backup のバックアップ。選んで次へ進む
22022/10/10 23:00:0123:00 に取ったバックアップ。共有フォルダーなので1つだけ表示される
3次へそれぞれの画面で次へ進む

このあとは STEP 4 と同じです。「他の復元方法を選択してください」で 次へ、日付と時刻が 2022/10/10 23:00:01 (GMT+9:00) になっていることを確かめて 完了、フォーマットの確認で はい をクリックすると、リストアが始まります。完了後に 今すぐ再起動する をクリックすると、リストアされたマシンが起動し、図22 と同じように3つのファイルが復元されていました。

まとめ

項目内容
インストールサーバー マネージャー ›› 管理 ›› 役割と機能の追加 ›› 機能 ›› Windows Server バックアップ
スケジュールローカル バックアップを右クリック ›› バックアップ スケジュール。時刻は 30 分単位
専用ハードディスクディスクは初期化されてバックアップ専用になり、エクスプローラーには表示されない
共有フォルダーWindowsImageBackup\<コンピューター名> に保存。最新の1つだけ保持
リストアの起動セットアップ ディスクから起動 ›› コンピューターを修復する ›› トラブルシューティング ›› イメージでシステムを回復
共有フォルダーからShift + F10 でコマンド プロンプトを開き、wpeutil InitializeNetwork と netsh で IP アドレスを設定してから、詳細設定 ›› ネットワーク上のシステム イメージを検索する

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