【Fortigate】パケットキャプチャの取得手順 FortiOS 7.0.3

ネットワークの障害切り分けを目的に、Fortigateを通過するパケットをキャプチャすることができます。 パケットキャプチャはGUI/CLIから取得できます。

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GUIでの取得

port2を通過するパケットを取得します。 GUIで、ネットワーク >> パケットキャプチャ >> 新規作成を選択します。

すると下のような画面に遷移します。

インタフェースで、通過パケットを取得したいインタフェースを指定します。今回は、port2 (LAN(port2))を指定します。

最大キャプチャパケット数は、デフォルト4000のままとします。キャプチャ数に制限があるため、通常はIPアドレスやポート番号をフィルタして取得するのが望ましいです。

今回は、端末の10.0.200.100にフィルタするものとします。 フィルタを有効にして、ホストに10.0.200.100を入力し、OKをクリックします。

以下のような画面となります。これではまだ、キャプチャは開始されていません。

LAN(port2)をダブルクリックします。キャプチャ中という項目が増えています。▶︎の再生マークをクリックします。

キャプチャが開始され、最大キャプチャパケット数の何パーセントが取得されているか確認できます。停止するには、■をクリックします。

停止後、ダウンロードボタンをクリックすると、pcapファイルが取得できます。

ファイル名として、port2.root.1.pcapというファイルがダウンロードされます。

pcapファイルをWireSharkで開くと、キャプチャデータが参照できます。

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CLIでの取得

CLIでは、パケット全体ではなく、送信元や宛先、プロトコルなどを条件にパケットが通過しているのか否か、ヘッダ情報のトレースをすることができます。

下記、記事を参考に、キャプチャの動作を確認しました。

  >> 参考記事 :  Troubleshooting Tip: Using the FortiOS built-in packet sniffer
Troubleshooting Tip: Using the FortiOS built-in packet sniffer for capturing packets
Description   This article describes one of the troubleshooting options available in FortiGate CLI to check the traffic ...

diagnose sniffer packet  <インタフェース> “<フィルタ条件>” <詳細レベル> <取得回数>  <タイムスタンプ>

  • インタフェース:取得するインタフェースを指定します。すべてのインタフェースを指定する場合はany
  • フィルタ条件:取得するパケットの条件(IP、プロトコルなど)を定義します。”none”とすると、条件を指定しない(全てパケット)となります。
  • 詳細レベル(Verbose levels):情報取得のレベル(1〜6)を定義します。私がよく使用するのは、4  です。どのインタフェースにパケットが入って、どのインタフェースから出力しているのかがトレースでき、便利です。

Verbose levels in detail:

1: print header of packets

2: print header and data from ip of packets

3: print header and data from ethernet of packets (if available)

4: print header of packets with interface name

5: print header and data from ip of packets with interface name

6: print header and data from ethernet of packets (if available) with intf name

https://community.fortinet.com/t5/FortiGate/Troubleshooting-Tip-Using-the-FortiOS-built-in-packet-sniffer/ta-p/194222?externalID=11186
  • 取得回数:取得するパケット数。指定しない、もしくは0の場合は、無制限となり、Ctrl+Cで停止させます。
  • タイムスタンプ:フォーマットを指定。a: UTC時刻表示 l (Lの小文字): ローカル時刻表示

インタフェース指定

すべてのインタフェースを通過するICMPパケットをキャプチャ(詳細レベル4)

diagnose sniffer packet any “icmp” 4

port2を通過するICMPパケットをキャプチャ(詳細レベル4)

diagnose sniffer packet port2 “icmp” 4

詳細レベル

レベル1

パケットのヘッダサマリ情報のみ表示。

レベル2

パケットのヘッダサマリとIPヘッダとデータ部分を表示

レベル3

パケットのヘッダサマリとイーサヘッダ、IPヘッダとデータ部分を表示

レベル4

パケットのヘッダサマリとインタフェース情報を表示

レベル5

パケットのヘッダサマリとインタフェース情報にIPヘッダ、データ部分を表示

レベル6

パケットのヘッダサマリとインタフェース情報にイーサヘッダ、IPヘッダ、データ部分を表示

取得回数

詳細レベル1で4パケットを取得。

diagnose sniffer packet any “icmp” 1 4

タイムスタンプ

UTC時刻表示(a)

diagnose sniffer packet any “icmp” 1 0 a

ローカル時刻表示(l:Lの小文字)

diagnose sniffer packet any “icmp” 1 0 l

よく使用するキャプチャ

すべてのインタフェースですべてのパケット

diagnose sniffer packet any none 4

ホスト間の特定プロトコル通信

10.0.200.100と8.8.8.8間のICMPパケット。複数条件は、and or で記述します。

diagnose sniffer packet any ” host 10.0.200.100 and host 8.8.8.8 and icmp” 4

送信元、宛先アドレスを指定

送信元10.0.200.100 宛先 8.8.8.8のICMPパケット。

diagnose sniffer packet any “src host 10.0.200.100 and dst host 8.8.8.8 and icmp” 4

ネットワークセグメントを指定

10.0.200.100と216.58.192.0/19間のICMPパケット。

diagnose sniffer packet any ” host 10.0.200.100 and net 216.58.192.0/19 and icmp” 4

すべてのTCPパケットを指定

10.0.200.100と216.58.192.0/19間のTCPパケット。

diagnose sniffer packet any ” host 10.0.200.100 and net 216.58.192.0/19 and tcp” 4

TCPポート番号を指定

10.0.200.100と216.58.192.0/19間のTCPポート番号443のパケット。

diagnose sniffer packet any ” host 10.0.200.100 and net 216.58.192.0/19 and tcp port 443″ 4

TCPフラグ(SYN・RST)

TCPヘッダで、”先頭何バイト目の値がいくつか”を指定して、条件設定します。例えば、TCPフラグ(SYNやRSTなど)は、TCPヘッダを0からはじめて13番目の1バイトの中に含まれます。

TCPのRSTパケット

TCPヘッダ13番目の1バイトと4 ( 上の図でいうRSTフラグのみ1にした1バイト(00000100) )の論理積が0でないので、RSTのビットが1である条件となります。

diagnose sniffer packet any “tcp[13] & 4 != 0”

TCPのSYNパケット

RSTフラグ同様に、SYNフラグのみ1にした1バイト(00000010))の論理積が0でない条件とします。

diagnose sniffer packet any “tcp[13] & 2 != 0”

TCP のSYN ACKフラグ

SYN/ACKの場合は、SYNが2、ACKが16 の合計18であるため、tcp[13]の値が18であることを条件とします。

diagnose sniffer packet any “tcp[13] = 18”

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