【Paloalto】基本設定(ログイン、ホスト名、インタフェース、ルーティング、ポリシー)手順と動作確認 PANOS9.0.9-h1.xfr

Paloalto の初期設定として、インターネットに接続できるようになるまでの基本的な設定を確認します。管理画面へのログインから、ホスト名、インターフェイス、ルーティング、NAT、セキュリティポリシーを設定し、コミットして、端末からの通信をトラフィックログで確かめます。

この記事でわかること
  1. 管理画面にログインし、表示言語とホスト名を設定する
  2. インターフェイス・ゾーン・デフォルトルートを設定する
  3. 送信元 NAT とセキュリティポリシーを設定し、コミットして動作を確かめる
Internet192.168.10.124/24Paloalto(FW-1)LANEth1/2192.168.10.148/24InternetEth1/1192.168.20.145/24192.168.20.1MGT管理端末
図1 今回の構成
検証環境

PAN-OS 9.0.9-h1 で検証しています。PAN-OS 9.0 は 2022年3月1日でサポートが終了(End-of-Life)しています。画面の項目の並びや表記は、バージョンによって変わります。

管理画面にログインする

管理ポート(MGT)に HTTPS でアクセスします。初期設定では、IP アドレスは 192.168.1.1、ユーザー名・パスワードはどちらも admin です。

画面イメージについて

この記事の画面は、実際の画面ではなく、検証時の画面から設定する項目(見るポイント)を抜き出して描いたイメージです。バージョンによって、項目の並びや表記は変わります。

Paloalto 設定画面(Web UI)画面イメージ
https://192.168.1.1 ›› ログイン
1ユーザー名admin
2パスワード●●●●●
3ログイン
図2 管理画面のログイン(実際の画面ではなく、設定項目のポイントを示したイメージです)
初期パスワードについて

PAN-OS 9.0.4 以降では、初めてログインしたときに、初期パスワード(admin)を変更する必要があります。また、初期 IP アドレス 192.168.1.1 は PA シリーズ(ハードウェア)の場合です。

表示言語を変える

画面右下の「Language」をクリックします。Language Preference の画面で「日本語」を選び、OK をクリックします。ブラウザが再読み込みされ、日本語の画面になります。

ホスト名を設定する

Device ›› セットアップ ›› 管理 で、「一般設定」の歯車をクリックします。表示された画面で、ホスト名に FW-1 と入力し、OK をクリックします。

Paloalto 設定画面(Web UI)画面イメージ
Device ›› セットアップ ›› 管理 ›› 一般設定
1ホスト名FW-1
ドメイン 
2OKキャンセル
図3 一般設定のホスト名。ログイン バナー・タイム ゾーンなどの項目は省いています(実際の画面ではなく、設定項目のポイントを示したイメージです)

インターフェイスを設定する

インターフェイスに、ゾーンと IP アドレスを設定します。

ethernet1/1 の種類と仮想ルーター

Network ›› インターフェイス ›› Ethernet で ethernet1/1 をクリックします。インターフェイス タイプに「レイヤー 3」を選び、「設定」タブの「インターフェイスの割り当て先」で、仮想ルーターに default を選びます。

Paloalto 設定画面(Web UI)画面イメージ
Network ›› インターフェイス ›› Ethernet ›› ethernet1/1
インターフェイス名ethernet1/1
1インターフェイス タイプレイヤー 3
Netflow プロファイルNone
設定タブ ›› インターフェイスの割り当て先
2仮想ルーターdefault
3セキュリティ ゾーン選択肢None
新規 ゾーン
図4 ethernet1/1 の設定タブ(実際の画面ではなく、設定項目のポイントを示したイメージです)

ゾーンを作る

セキュリティ ゾーンを設定するため、セキュリティ ゾーンの「新規 ゾーン」をクリックします。名前を Internet として、OK をクリックします。セキュリティ ゾーンに Internet が割り当てられます。

Paloalto 設定画面(Web UI)画面イメージ
ethernet1/1 ›› セキュリティ ゾーン ›› ゾーン
1名前Internet
ログ設定None
タイプレイヤー 3
2OKキャンセル
図5 ゾーンの作成。ゾーン プロテクションとユーザー ID ACL の欄は省いています(実際の画面ではなく、設定項目のポイントを示したイメージです)

IP アドレスを設定する

次に「IPv4」タブをクリックします。タイプが「スタティック」になっていることを確かめ、IP アドレスに 192.168.20.145/24 を追加して、OK をクリックします。

Paloalto 設定画面(Web UI)画面イメージ
Network ›› インターフェイス ›› Ethernet ›› ethernet1/1 ›› IPv4 タブ
1タイプ◉ スタティック ○ PPPoE ○ DHCP クライアント
2IP192.168.20.145/24
3OKキャンセル
図6 ethernet1/1 の IPv4 タブ(実際の画面ではなく、設定項目のポイントを示したイメージです)

ethernet1/2 を設定する

続けて、ethernet1/2 も次のパラメータで同じように設定します。

項目ethernet1/1ethernet1/2
インターフェイス タイプレイヤー 3レイヤー 3
仮想ルーターdefaultdefault
セキュリティ ゾーンInternet(新規作成)LAN(新規作成)
IPv4 タイプスタティックスタティック
IPv4 アドレス192.168.20.145/24192.168.10.148/24

設定を変更すると、一覧は次のようになります。

Paloalto 設定画面(Web UI)画面イメージ
Network ›› インターフェイス ›› Ethernet
インターフェイスインターフェイス
タイプ
リンク
状態
IP アドレス仮想ルータータグセキュリティ
ゾーン
ethernet1/1Layer3192.168.20.145/24defaultUntaggedInternet
ethernet1/2Layer3192.168.10.148/24defaultUntaggedLAN
図7 設定後のインターフェイスの一覧。管理プロファイル・VLAN の列は省いています(実際の画面ではなく、表示のポイントを示したイメージです)

ルーティングを設定する

インターネットへのデフォルトルートを設定します。Network ›› 仮想ルーター で default をクリックし、スタティック ルート ›› IPv4 で「追加」をクリックします。次の画面でデフォルトルートを設定します。

Paloalto 設定画面(Web UI)画面イメージ
Network ›› 仮想ルーター ›› default ›› スタティック ルート – IPv4
1名前Default-Route
2宛先0.0.0.0/0
3インターフェイスethernet1/1
4ネクスト ホップIP アドレス
192.168.20.1
管理距離10 – 240
メトリック10
ルート テーブルユニキャスト
BFD プロファイルDisable BFD
5OKキャンセル
図8 スタティック ルートの追加。パス モニタリング(未チェック)は省いています(実際の画面ではなく、設定項目のポイントを示したイメージです)
No.項目設定内容
1名前任意の名前です。今回は Default-Route にしました。
2宛先デフォルトルートなので 0.0.0.0/0 です。
3インターフェイスインターネット向けのインターフェイス ethernet1/1 を選びます。
4ネクスト ホップ「IP アドレス」を選び、ゲートウェイのアドレス 192.168.20.1 を入力します。
5OKOK をクリックすると、仮想ルーターの画面に Default-Route が追加されます。仮想ルーターの画面でも OK をクリックします。

NAT を設定する

インターネット側には 192.168.10.0/24 へのルートがないため、端末からの通信に送信元 NAT を設定します。送信元アドレスは、Paloalto のインターフェイス(ethernet1/1)のアドレスに変換します。Paloalto の NAT の動きについては、次の記事も参考にしてください。

>> 参考記事 : NAT設定の動作確認(送信元・宛先・双方向)

Internet192.168.10.124/24Paloaltoxx.xx.xx.xxLANEth1/2InternetEth1/1192.168.20.145/24送信元 192.168.10.124→ 宛先 xx.xx.xx.xx送信元 192.168.20.145→ 宛先 xx.xx.xx.xx送信元 NAT:送信元を Eth1/1 のアドレスに変換
図9 送信元 NAT

Policies ›› NAT で「追加」をクリックし、次のように設定します。

Paloalto 設定画面(Web UI)画面イメージ
Policies ›› NAT ›› 追加 ›› NAT ポリシー ルール
全般タブ
1名前LAN-to-Internet
元のパケットタブ
2送信元ゾーンLAN
3宛先ゾーンInternet
宛先インターフェイスany
サービスany
送信元アドレス/宛先アドレス☑ いずれか/☑ いずれか
変換済みパケットタブ ›› 送信元アドレスの変換
4変換タイプダイナミック IP およびポート
5アドレス タイプインターフェイス アドレス
6インターフェイスethernet1/1
IP アドレスNone
変換済みパケットタブ ›› 宛先アドレスの変換
変換タイプNone
7OKキャンセル
図10 NAT ポリシー ルール(実際の画面ではなく、設定項目のポイントを示したイメージです)
No.項目設定内容
1名前任意の名前です。今回は LAN-to-Internet にしました。
2送信元ゾーンLAN を選びます。
3宛先ゾーンInternet を選びます。
4変換タイプ「ダイナミック IP およびポート」を選びます。複数の端末が、ポート番号を変えて1つのアドレスを共有します。
5アドレス タイプ「インターフェイス アドレス」を選びます。
6インターフェイスethernet1/1 を選びます。
7OKOK をクリックすると、NAT の一覧に追加されます。
Paloalto 設定画面(Web UI)画面イメージ
Policies ›› NAT
名前LAN-to-Internet
元のパケット送信元ゾーン LAN/宛先ゾーン Internet/宛先インターフェイス any/送信元アドレス any/宛先アドレス any/サービス any
1変換済みパケット送信元変換 dynamic-ip-and-port ethernet1/1/宛先変換 なし
図11 追加された NAT ルール。一覧の列を縦に並べています(実際の画面ではなく、表示のポイントを示したイメージです)

セキュリティポリシーを設定する

セキュリティポリシーで、LAN から Internet 方向の通信をすべて許可します。Policies ›› セキュリティ で「追加」をクリックし、次のように設定します。

Paloalto 設定画面(Web UI)画面イメージ
Policies ›› セキュリティ ›› 追加 ›› セキュリティ ポリシー ルール
全般タブ
1名前LAN-to-Internet
ルール タイプuniversal (default)
送信元タブ
2送信元ゾーンLAN
送信元アドレス☑ いずれか(変更しない)
宛先タブ
3宛先ゾーンInternet
宛先アドレス☑ いずれか(変更しない)
アプリケーション/サービス/URL カテゴリ/アクションタブ(変更しない)
アプリケーション☑ いずれか
サービスapplication-default
URL カテゴリ☑ いずれか
4アクションAllow ☑ セッション終了時にログ
5OKキャンセル
図12 セキュリティ ポリシー ルール(実際の画面ではなく、設定項目のポイントを示したイメージです)

名前は任意で、今回は LAN-to-Internet にしました。送信元タブでは送信元ゾーンの「追加」をクリックして LAN を、宛先タブでは宛先ゾーンの「追加」をクリックして Internet を選びます。送信元アドレス・宛先アドレスと、アプリケーション、サービス/URL カテゴリ、アクションの各タブの設定は変更しません。

設定を反映する(コミット)

Paloalto では、設定を反映するときにコミットが必要です。コミットすると、稼動中の機器に設定が反映されます。画面右上の「コミット」をクリックします。

Paloalto 設定画面(Web UI)画面イメージ
画面右上 ›› コミット
説明コミットを実行すると実行中の設定がコミット スコープで上書きされます。
対象◉ Commit すべての変更 ○ Commit 変更の実行者
Commit スコープpolicy-and-objects
device-and-network
1コミットキャンセル
Commit の状態(しばらくすると完了)
操作コミット
状態完了
2結果成功
詳細Configuration committed successfully
図13 コミットの画面と、完了したときの状態(実際の画面ではなく、表示のポイントを示したイメージです)

コミットが始まり、しばらくすると完了します。これで設定の反映も完了です。

動作を確かめる

端末からインターネットのサイトにアクセスしたあと、Monitor ›› ログ ›› トラフィック でトラフィックログを確認します。

Paloalto 設定画面(Web UI)画面イメージ
Monitor ›› ログ ›› トラフィック
送信元宛先宛先ポートアプリケーションアクションルールセッション終了理由
192.168.10.124172.217.175.784431sslallow2LAN_to_Internettcp-fin
192.168.10.124119.63.198.188443sslallowLAN_to_Internettcp-rst-from-client
192.168.10.12423.44.53.152443sslallowLAN_to_Internettcp-rst-from-client
192.168.10.12413.107.21.200443sslallowLAN_to_Internettcp-fin
⋮
図14 トラフィックログ。受信日時・タイプ・送信元/宛先ゾーン(LAN/Internet)・送信元ユーザーの列と、後半の行を省いています(実際の画面ではなく、表示のポイントを示したイメージです)

LAN から Internet へのセキュリティポリシーのルール(ログの表示は LAN_to_Internet)で許可され、アプリケーション ssl で通信できていることがわかります。

まとめ

設定場所内容
ホスト名Device ›› セットアップ ›› 管理FW-1
インターフェイスNetwork ›› インターフェイス ›› Ethernetethernet1/1:Internet 192.168.20.145/24、ethernet1/2:LAN 192.168.10.148/24(レイヤー 3、仮想ルーター default)
デフォルトルートNetwork ›› 仮想ルーター0.0.0.0/0 → ethernet1/1、ネクストホップ 192.168.20.1
NATPolicies ›› NATLAN → Internet を ethernet1/1 のアドレスに送信元 NAT
セキュリティポリシーPolicies ›› セキュリティLAN → Internet をすべて許可
反映画面右上の「コミット」結果:成功

参考

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