Ciscoスイッチのインタフェース設定を、ChatGPTを活用して作成します。
インタフェースに設定するVLANや速度設定、IPアドレスなどは、エクセルなどのスプレッドシートを使用して管理することが多いため、今回は、エクセルの情報をCSV形式に変更して、ChatGPTに読み込ませることで、インタフェースの設定を作成する方法を紹介します。
注意事項
ChatGPTから出力される結果は、実行するたびに異なることがあります。 下記のプロンプトを複数回実行し、結果を確認しましたが、出力結果に誤りがないことを事前に確認してください。
ChatGPTで出力する設定項目
設定できる項目は以下のとおりです。
- interface:インタフェース名を設定
- switchport mode access:アクセスモードに設定。
- switchport access vlan:アクセスポートの場合、割り当てるVLANを設定
- switchport trunk encapsulation dot1q:トランクポートの場合、Encapsulationを設定
- switchport mode trunk:トランクモードに設定
- switchport nonnegotiate:トランクポートの場合、negotiateしないように設定
- switchport trunk allowed vlan:トランクポートの場合、割り当てるVLANを設定
- no switchport:ルーテッドポートの場合、switchportを無効化
- ip address:ルーテッドポートの場合、IPアドレスを設定
- subnet:ルーテッドポートの場合、サブネットを設定
また、トランクポートの設定は以下の手順で行います。
- “switchport trunk encapsulation dot1q“を一番最初に設定
- “switchport mode trunk“を設定
- “switchport nonnegotiate“を設定
- “switchport trunk allowed vlan“を設定
channel-groupは、一番最後に設定するものとします。
CSVファイルの準備
以下のようなエクセルシートを作成し、CSV形式で保存します。今回の例では、Gi1/0/1からGi1/0/5まで作成しました。
CSVファイルを、テキスト表示すると、下記のようになります。
interface,switchport mode,switchport access vlan,channe-group,channel-group mode,ip address,subnet gi1/0/1,access,101,-,-,-,- gi1/0/2,trunk,101 102,-,-,-,- gi1/0/3,routed,-,-,-,192.168.100.100,255.255.255.0 gi1/0/4,trunk,103 104,1,active,-,- gi1/0/5,access,105,2,on,-,-
ChatGPTでのプロンプト実行例
下記プロンプトをChatGPTで実行します。
# 指示 Cisco Catalystスイッチの設定コマンドを作成してください。 指示されたパラメータ以外のコマンドは作成しないでください。 異なるインタフェース設定の間には、"!"を挿入してください。 トランクポートの設定は"switchport trunk encapsulation dot1q"を一番最初に設定し、そのあと、"switchport mode trunk"、"switchport nonnegotiate"、”switchport trunk allowed vlan”の順番で設定してください。 channel-groupは、一番最後に設定してください。 # 入力情報 interface,switchport mode,switchport access vlan,channe-group,channel-group mode,ip address,subnet gi1/0/1,access,101,-,-,-,- gi1/0/2,trunk,101 102,-,-,-,- gi1/0/3,routed,-,-,-,192.168.100.100,255.255.255.0 gi1/0/4,trunk,103 104,1,active,-,- gi1/0/5,access,105,2,on,-,-
下記、設定コマンド結果が返ってきました。
interface gi1/0/1 switchport mode access switchport access vlan 101 ! interface gi1/0/2 switchport trunk encapsulation dot1q switchport mode trunk switchport nonnegotiate switchport trunk allowed vlan 101,102 ! interface gi1/0/3 no switchport ip address 192.168.100.100 255.255.255.0 ! interface gi1/0/4 switchport trunk encapsulation dot1q switchport mode trunk switchport nonnegotiate switchport trunk allowed vlan 103,104 channel-group 1 mode active ! interface gi1/0/5 switchport mode access switchport access vlan 105 channel-group 2 mode on !
このように、簡単な設定であれば、CSVファイルを使用して設定コマンドを簡単に作成することができました。今後は、ChatGPTなどのAIをうまく活用することで、業務の効率化を図ることが、ますます主流になるでしょう。
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