【BIG-IP LTM】アドレス変換(NAT) と動作確認 Version: 16.1.2

BIG-IP

BIG-IPで設定するアドレス変換について記事にします。

BIG-IPからノード(実サーバ)へロードバランスする際に、そのレスポンスが必ずBIG-IPを経由するようにするため、送信元NATする場合があります。特にワンアーム接続の場合は、ノードからのレスポンスがBIG-IPを経由しないため、送信元NATが必要です。

下記記事の構成を使用し、アドレス変換の設定と動作を確認しますので、先にお読みいただくことをお勧めします。

  >> 参考記事 :  負荷分散の基本設定と動作確認(Node、Pool、VirtualServer)
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NAT設定(筐体全体)

Virtual Serverへのアクセスではなく、ルータのように、筐体全体で、NATを設定したい場合に、NAT ListSNATを使用します。

NAT List (1対1NAT)

端末からNAT Addressを宛先として接続すると、BIG-IPが宛先アドレスをOrigin Addressに変換し、転送されます。

NAT Listとして、10.0.1.10110.0.2.24を1対1NATする設定をします。

Local Traffic >> Address Translation >> NAT List へ移動します。

右上のCreateをクリックします。

下記の画面でNAT Listを設定します。

  • Name:任意の名前。今回は、NATLIST-1とします。
  • NAT Address:NAT変換アドレスとして10.0.1.101を設定
  • Origin Address:NAT AddressにマップされるIPアドレス(10.0.2.24)を設定

Finished をクリックすると、下記のとおり登録されます。

SNAT(Secure Network Address Translation)

BIG-IPで受信したパケットの送信元アドレスを指定のIPアドレスに変換します。

SNATとして、60.0.0.0/8からの通信の送信元IPアドレスを10.0.1.102に変換します。

Local Traffic >> Address Translation >> SNAT List へ移動します。

右上のCreateをクリックします。

下記の画面でSNATを設定します。

  • Name:任意の名前。今回はSNAT-1とします。
  • TranslationIP Addressを選択し、NAT変換後のIPアドレス(10.0.1.102)を設定します。
  • Address List :NAT対象のIPアドレス(プレフィックス)を設定します。OriginAddress Listにし、Address/Prefix Length60.0.0.0/8と入力し、Addをクリックすることで、リストへ登録されます。

設定後、Finishedをクリックすると、下記のとおり登録されます。

動作確認

上記のNAT ListSNATを組み合わせ、BIG-IP外部の端末から、内部のWeb-1へNAT変換によりアクセスできるか確認します。

端末のブラウザからhttp:// 10.0.1.101宛にアクセスすると、Web-01のページが表示されます。

BIG-IPを通過するパケットをキャプチャすると、下記のとおり、アドレス変換されていることが確認できます。

統計の確認

Statistics >> Module Statistics >> Local Traffic へ移動します。

Statistics TypeNATsにすると、 NATListの通信量カウンタやコネクション数が確認できます。

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NAT設定(Virtual Serverへ適用)

VirtualServerへのアクセス時の送信元アドレス変換として、SNATPoolAutoMapを使用します。宛先アドレスは、自動的に、Virtual Server→ノード へ変換されます。

SNAT Pool

設定

送信元アドレスをPoolアドレスとして登録し、Virtual Serverに適用します。今回は、10.0.1.103 をPoolアドレスとして登録し、VirtualServer(Web-VS : 10.0.1.100)に適用します。

Local Traffic >> Address Translation >> SNAT Pool List へ移動します。

右上のCreateをクリックします。

下記の画面でSNAT Poolを設定します。

  • Name:任意の名前。今回は、SNAT-Pool-1とします。
  • Member List:変換後の送信元IPアドレスを設定します。今回は、10.0.1.103を登録します。

設定後、Finishedをクリックすると、下記のとおり登録されます。

上の設定したSNAT PoolVirtual Serverに適用します。

Local Traffic >> Virtual Servers  >> Virtual Server List へ移動し、名前(Web-VS)をクリックします。

Source Address Translationで、SNAT に変更することで、SNAT Poolのリストが選択できるようになります。SNAT Poolで、SNAT-Pool-1を選択します。

Update をクリックします。

動作確認

端末のブラウザからhttp:// 10.0.1.100宛にアクセスすると、Web-01のページが表示されます。

tmsh から show sys connection コマンドにより、BIG-IPが保持しているコネクション情報が表示され、アドレス変換の様子も確認できます。

BIG-IPWeb-01へ転送する際に、SNAT Poolで設定した10.0.1.103で送信元アドレス変換されていることが確認できます。

admin@(BIG-IP-1)(cfg-sync Standalone)(Active)(/Common)(tmos)# show sys connection 
Really display 1000 connections? (y/n) y
Sys::Connections
60.72.149.127:57958  10.0.1.100:80  10.0.1.103:57958  10.0.2.24:80  tcp 3 (tmm: 1) none none

AutoMap

AutoMapを適用することで、BIG-IP自身のインタフェースに付与されているIPアドレス(シングル構成の場合はSelfIP、 冗長構成の場合はFloating SelfIP)を使用して送信元NATされます。

今回は、シングル構成で、Network >> Self IPs により、SelfIP(10.0.1.201)が確認できます。

設定

Virtual ServerAutoMapを適用します。

Local Traffic >> Virtual Servers  >> Virtual Server List へ移動し、名前(Web-VS)をクリックします。

Source Address Translationで、Auto Mapを選択します。

Update をクリックします。

動作確認

端末のブラウザからhttp:// 10.0.1.100宛にアクセスすると、Web-02のページが表示されます。

BIG-IPWeb-02へ転送する際に、AutoMapが適用され、SelfIPである10.0.1.201で送信元アドレス変換されていることが確認できます。

admin@(BIG-IP-1)(cfg-sync Standalone)(Active)(/Common)(tmos)# show sys connection

Really display 1000 connections? (y/n) y
Sys::Connections
60.72.149.127:61015  10.0.1.100:80  10.0.1.201:61015  10.0.2.71:80  tcp 0 (tmm:0) none none

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