【超わかりやすく】IPアドレスとMACアドレスの違い(OSI参照モデル 第1層〜第3層)

 初心者のうちは、OSI参照モデル第3層(レイヤ3)と第2層(レイヤ2)のイメージがわかず、例えば、IPアドレスだけでなく、なぜ、MACアドレスがあるの?など、疑問に思う人も多いと思います。 ここでは、OSI参照モデル第1層〜第3層でIPアドレスとMACアドレスがどのような関係にあるのかをざっくりイメージをまとめます。

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OSI参照モデル レイヤ1〜レイヤ3のイメージ

 トラックで荷物を運ぶところをイメージしてください。

 荷物がOSI 第3層(ネットワーク層、または、レイヤ3)に当たります。荷物の荷札に宛先のIPアドレスを書きます。これで、「この荷物はこのIPアドレスに送るんだ」というのがわかります。

 しかし、荷物だけあっても、それはもちろん目的の宛先には届きません。荷物はトラックに乗せて、道路を走らせる必要があります。

 このトラックが OSI 第2層(データリンク層、またはレイヤ2)です。トラックにも色々な種類があります。一番有名なトラックはイーサネットのトラックです。それ以外にも、あまり見かけませんが、フレームリレーやATMなどがあります。

 トラックがあっても、道がないと荷物を運ぶことはできません。この道が、OSI 第1層(物理層、またはレイヤ1)です。

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イーサネットの通信イメージ

 レイヤ2がイーサネットということは、トラックの種類がイーサネットということです。

 このイーサネットトラックの運転手は、MACアドレスを見て、運転します。(実際にトラックが向かう先はMACアドレスを見るということです。IPアドレスではありません。)例えば、レイヤ2がフレームリレーであれば、トラックの運転手はDLCI番号をみて、運転します。トラックの種類が変われば、向かう先のアドレスも変わります。

 レイヤ1は物理媒体です。普通のUTPケーブルである銅線や光ファイバーなどが当たります。

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ルータって、なんでしょう

 例えば、アマゾンで購入した荷物を遠隔地から配送してもらうとします。荷物の発送元から1台のトラックで家まで届けてくれることはまずないはずです。必ず、荷物の荷札に書かれている宛先の住所を見ながら、配送センターを経由しつつ、荷物が届けられます。この配送センターがルータのイメージです。IPアドレスがインターネットの住所と言われるのは、これが理由です。

 宛先住所までのルートで、もっとも近い配送センタ(ルータ)に荷物は運ばれ、一旦、荷物はトラックから下ろされます。それから荷札の宛先住所を見て、トラックに乗せて、次の配送センタ(ルータ)のMACアドレス向けに荷物を運びます。

 トラックの運転手は、どうやって、次の配送センタ(ルータ)のMACアドレスを知るのでしょうか。それはARP(Address Resolution Protocol)を使い、学習します。

 これを繰り返して、目的の宛先まで荷物を送ります。 人間から見ると、IPアドレスをみて、通信をしているように見えますが、通信すべきMACアドレスがわからないと、トラックを走らせることができず、通信ができないというイメージを持つことが、非常に大事です。

 最後までお読み頂きありがとうございました。

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