SDN(Software Defined Networking)やSD-WANというキーワードで、近頃、オーバレイ(Overlay)やアンダーレイ(Underlay)ネットワークという言葉をよく聞きます。 オーバーレイネットワークとは、物理的なネットワークであるアンダーレイ上の仮想的なネットワークのことです。
この2つの用語をどのようなイメージで理解すれば良いのでしょうか。
オーバレイ、アンダーレイのイメージ
地面に端末2台をブスッと差し込みます。地面の下は見えません。
ここで、地面に向けて192.168.1.1(端末A)から192.168.1.2(端末B)へ通信したとします。
すると、何故か、端末Bへその通信が届いてきたとします。
地面の下で何が起きているのかは全然わかりませんが、端末Aから送ったパケットは何故か端末Bへ届きます。 端末A、端末Bから見ると、お互いがスイッチに接続されているように見えてしまいます。
でも、実際の物理ネットワークは、地面の下にたくさんルータがあって、接続されているとします。 例えば、端末AとB間はインターネット経由であるなど、それぞれが遠隔にある場合もあります。
まさか端末A、Bはこんな地面の下にルータが接続されているなんて、全くわかりませんし、意識もしません。 このように、地面の下にある実際の物理ネットワークをアンダーレイネットワークといい、端末A、Bがスイッチに接続されているように見える仮想的なネットワークをオーバーレイネットワークと言います。
アンダーレイネットワークでは、基本的に、トンネル技術を使用して、オーバーレイネットワークを作成します。例えば、今回は、端末Aと端末Bは同一ネットワークセグメントにあるように見えます。でも実際は複数のルータが接続されているので、ルータ間でL2フレームを転送できません。そのため、例えば、ルータではVxLAN(Virtual eXtensible Local Area Network)というトンネル技術を使用して、VLANを延伸することで、オーバーレイネットワークを作成します。
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